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2021-06-10

酒って美味いよ

anond:20210608190114

クソみたいなブコメトラバが多すぎてショックだったので長めに書く。ブコメもしたが言い足りない。

同意する点

元増田記事の『酒』を全て『アルコール』に置換すれば特に議論する点はない。アルコール別にうまくない。

だが「アルコール ∈ 酒」だ。

そして、酒は美味い。ものがある。

うまい料理とまずい料理があり、好みの料理とそうでないものがあるのと同じだ。

味とうまさについて

まず前提を。

アミノ酸、糖、塩、タンパク質、脂
これらは細胞エネルギー源として重要物質で、「原初的なうまさ」のもとである幼児マックフライドポテトは大好きだ。
酸味、苦味、辛味
これらは本来、毒や腐敗のバロメータなので警戒すべき対象である。なんでコレを美味いと感じるのかは自分もよくわからないが、バランス良く含まれると美味いと感じるのでしょうがない。学習で身につく「後天的なうまさ」である
香り
胃に入れば同じ。であるはずなのだが、香り匂いは美味さの大きな位置を占める。不思議食べ物を探したり果実の熟れ具合を判断したりに使われたはずなので、喜びと密接につながっているのかもしれない。

というわけで「うまさ」というのも一筋縄はいかない。「原初的なうまさ」に関しては合意が取れやすいのだが、それ以外の要素が入ってくると文化経験の差が大きく出てくる。それでも、ある程度以上共通して評価される要素があるならば「うまさ」があるのだと評価するしかないだろう。そうでないと戦争しかならない。

なお「原初的なうまさ」なら線虫だってわかる。 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5236/

おすすめルート

酒の味がわからん。という人向けのルート提示したい。

自分経験ベースにしているが、本増田もそんなに詳しい人ではない(酔いやすい...)のでそこはご容赦願いたい。

途中で挫折したり興味がわかなくなったなら離脱しても構わないが、完走したら増田として感想いただきたい。

買い集めるのは大変なので、カクテルやってる座り心地のよい感じの店でちょっとずつ出してもらうのがいいと思う。居心地の悪いところはやめておこう。酒飲みの友達がいるなら少し分けてもらうのもいいし、何人かで持ち寄って試すのも楽しいと思う。

が、いまコロナなのでいずれも難しいね。ごめん。

LV:0 もやしもん

酒の味は理解らなくても、漫画面白さはわかる増田かもしれないので最初にあげておく。

薀蓄から入るという側面もあるが、味や食文化とはなにか?という点をちょっと学んでみてほしい。

記事に本増田がブチギレかけた理由が少し伝わったらうれしい。

LV:1 カクテル

ここでのポイントは味そのもの以上に多様性可能性を感じることである

ちなみに、これらは一緒に飲むと味の傾向が違いすぎて合わないし、酔っ払って味がわからなくなるので一日一杯にしておこう。

キューバ・リブレ
みんな大好きコーラカクテル。夏にぐびぐびっといっちゃいたい。
ホワイトレディ
強くてキリッとした柑橘のこれぞカクテルという感じのカクテル
ホットバタード・ラム・カウ
家でも作れるラム牛乳鉄板の強化版。温かいカクテル

LV:2 リキュール

この場合リキュールを薦めるのは定番の手かなと思う。「酒だから出せる味」を追求した酒だからだ。

飲み方(味わい方)だが、小さじ一杯程度を数回に分けて、5分くらい掛けて飲む。

味わい方も人格の一部であるショートケーキを3口で食べてコーラで流し込むやつが人に信用されないのと同じだ。

カルーア
カルーアミルクのアレだ。甘いのが美味いのは分かりやすいが、風味や香りに注目。
コアントロー
オレンジキュラソー定番ブランドケーキなどにもよく使われる。言ってみればオレンジジュースの亜種だが、香り高く力強くふわっとして丸い。ごめん語彙力。
アイリッシュミスト
個人的に好きなので上げた。コレはもう大人お菓子である。美味いし贅沢だな〜っていう味。

LV:3 スピリッツ

マンガ誌の方ではない。蒸留酒の方だ。

度数が高いのが一番の特徴ではあるが、微妙香り付けとか風味を楽しむという点で、アルコールと酒の違いを説明するにはいい題材だ。

基準ウォッカ
限りなくアルコールだ。酒≒アルコール代表である。これをベースに他のスピリッツを味わってみよう。美味しいやつは美味しい。これを飲みまくるロシア人やばい偏見)。
ジン
蒸留香り付けをしたもの。ほろ苦いが、これがジュース系のカクテルに入ると深い味わいに変わる。
テキーラ
芋焼酎とかでもいいのだが、原料の香りが強く残っている酒。癖が強いが、ライムと塩を添えて飲むみたいなスタイルがめっぽう美味い。
ラム
サトウキビから作られる蒸留酒。「甘さ」と「甘い香り」の違いを感じてみよう。ホワイトからダークまでラム酒の飲み比べなんてのもおすすめ

LV:4 ビールワイン日本酒

原料から醸造したものをあまり加工せず出している酒なので、元の原料の味が発酵過程で変化した複雑な風味が特徴となる。これらの特徴は味が複雑で繊細なことだ。

そう。酒の味初心者には難しいのだ。この一般ジャンル

美味い・まずいも幅があり、本当に美味いものをつくるのが難しい。それゆえ酒飲みは産地や生産者ごとの違いを楽しみ美味いものには称賛を送るのであるが、本来、酒とアルコール区別のつかないレベルの人が手を出すものではない。

わかりやすく飲みやす日本酒も増えているので、その辺りから入るといいと思う。

LV:? コーラオレンジジュース牛乳

家に帰ってから飲もう。

これらはもちろん美味いが、酒も美味い・美味い可能性があるのだなという辺りまでは感じられるのではないか

(もし寂しくなったら牛乳ラムちょっとだけ入れてみよう)

で。

長くなったが以上である

自分は酒を美味いと思うし、酒の味がわからないのは人生を損していると思うタイプだし、酒の味に関する偏見と戦わねばならぬと感じたので、ざざっと書いてみた。

 
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