2023-08-02

20年の友情はこうして崩れ去った

長いが、暇つぶしに読んでくれれば嬉しい。正直、これでどうこうというより俺としてはアウトプットすることで気持ちを整理する面が強い。

後々出てくる友人には今でも頭に来てるんだが、それでも文章にするとまだ情が残ってるところもあるのだと再認識したこと発見だった。

いきなり脱線したが話を戻そう。

 

 

高校時代予備校で知り合った友人がいた。たしかたまたま隣の席だったのがきっかけだったんだと思う。高校は違ったがウマが合い、

予備校ではお互いの高校の友人をさしおいていつも一緒に話をしたり、飯を食っていた。

受験の辛い時期も励ましあって過ごした。大学は違ったが、長期の休みになると自然地元に戻ってきて毎日遊ぶ、そんな日々が続いた。

 

その後友人は誰でも知っている大企業に、俺もそれなりの企業就職した。よく社会人になると疎遠になると言うが、俺たちはそんなことはなかった。

就職して10年以上たち、友人には嫁も子どももできたがそれでも相手奥さん含め必ず1年に何回かはどこかで会って近況を話したりした。

 

雲行きが怪しくなってきたのは俺が会社を辞めて自分事業を立ち上げてからだ。

 

色々根回しをして退職したが、やはり事業を立ち上げた直後の数年は厳しい時期もあった。旅費や飲み費も厳しかったがそれでも友人とはいつも通り会って近況をお互い話した。

当然、事業が厳しい話もした。

友人も俺の事業がどうなっているか気になっていたみたいで、色々聞いてアドバイスやらなんやらをくれていた。

しかしこのあたりから異変を感じ始める。あるタイミングから「友人としてのアドバイスからコンサルとしてのアドバイス」に変わってきた。

友人は週末はビジネス勉強会を立ち上げて興味のあるやつらと勉強してると言っていたのを思い出した(マルチとかではない純粋勉強会)。

どうも自分勉強したことアウトプット先にされている感じがした。

 

 

最初は友人としてのアドバイス100%だったが徐々にその色は消えていき「コンサルとしてのアドバイス」が100%になった。

彼の中で「俺は素人自分ビジネス勉強をしたプロ」という序列を作られたのだ。

このあたりから友人に不信感を持ち、これまで隠し事なしでいたが、徐々に自分事業に対する考えやロードマップなどは真剣に話さなくなくなった。

 

 

一方でこの時は「そう感じる」ぐらいで、決定的なものはなかった。人によっては親身にアドバイスくれてるじゃない、と言う人もいたかもしれない。

しかし、それが決定的になったのは2人でカフェで話をしていた時だ。

俺は友人と雑談ができればそれでよかったのだが、どうやっても俺の事業の話に戻される。その時も結局したくもない事業の話をすることになり、

彼は「コンサルとして」アドバイスをしてくれていた。

そして彼はカフェを出る時に「コンサル費」といってレシートを俺に流したのだ。

※これまではどんなことがあっても貸し借りなしの必ず自分で頼んだもの自分で払うというルールがあった。

 

 

俺は「あ、ああ、アドバイスありがとう会計したのだが、釈然としなかった。雑談として久しぶりに集まったはずなのに偉そうにしょうもない

アドバイスされ、挙句レシート押し付けられたのだ。

さらに厄介なのが友人のアドバイスはとにかく「普通」だった。

本人はすごいことを言っていると思っている様だがそうではなかった。奇をてらう必要はないが彼の話はどこまで行ってもどこかで聞いたことのあるビジネス論だった。

 

 

俺の考えを聞き、否定してアドバイスする。その様式が常に続いた。俺が毎日必死に知恵を絞って考えだしたアイデア簡単否定してああしろ

こうしろと言ってくるのに耐えられなくなってきた。

「こいつは安定した給料もらいながら片手間で週末にちょろっと考えてリスクを取らず俺にアドバイスして気持ちよくなってんのか。

俺がお前のアドバイス聞いて結果しくじって路頭に迷ってもコイツは知らぬ存ぜぬを通すだろうな」

そう思うと友人に対して怒りが出てきた。

 

 

友人は帰る時にこういった。

「そういえば会計ソフトは入れた方がいい。Freeってのがあるから、それを導入しよう。俺が半額出してやる。ただしお前が営業利益やら全部教えて、

俺がその会計をやることが前提だ」

ここで俺は「もうダメだ。今日限りでコイツと会うのはやめよう。メッセージのやり取りだけにしよう」と決めた。

 

 

その後はのらりくらりと会うことを断り、メッセージのやりとりだけにしていった。しかし、それも終わりが来る時がきた。

 

 

友人「増田はどういう気持ちで今の仕事してるんだ?」

俺「どうもこうも俺はこの仕事が好きだし、この分野も好きだ。この分野がこれから盛り上がれば良いと思ってるし、

そこに俺が関われたら最高だよな」

友人「そういうのは会社がでかくなってから言おうな」

俺「・・・

この瞬間、友人は他人になった。ここで20年の友情に幕が閉じたのだ。

その後事業は順調に伸び、市長から名指して呼び出されて役所プレゼンするぐらいまでは認知度も上がった。

今でも季節の変わり目には「会おう」という連絡が来るが、一切無視している。彼に会うことは2度とないだろう。

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