2016-12-14

格差を克服することは難しい

格差には様々なものがある

身体的なもの

身体的な格差には健康面・容姿運動能力・体格などの4種類が考えられる。

経済的もの

経済的格差には先天的もの後天的ものの2種類がある。


しかし、自力によって克服できるものとそうでないものがある

克服できると考えられるもの

運動能力

環境などの要因も考えられるが、努力によってある程度改善することができると考えられる。

練習を全くしなかったスポーツ選手の子供よりは練習をした凡人の方が能力が高くなるだろう。

しかし、同じ時間練習をした場合を考えると、スポーツ選手の子供のほうが環境的にも遺伝的にも有利ではないかと考えられる。

したがって、多少不利ではあるが克服可能場合もある格差である

後天的経済力

経済力はどのような能力をもち、そしてどのような職業に就くかによってのみ決まるものであるので、個人能力努力による部分が多いと考えられる。

しかし、こちらも環境要因(親の経済力など)を考えると、親が裕福であるほうが有利であるのは明白である

自力による克服が困難だと考えられる格差

健康

先天的病気障害などは努力によって克服することは出来ない。

健常者よりも努力をすることによってようやく同じライン、もしくは近くに立つことができる。

容姿

整形という裏技的克服も可能であるが、努力によって克服することは不可能であると考えられる。

体格

筋力という面ではトレーニングによって格差を克服することは可能であるが、身長などは努力によって克服することができるものではない。

※ 手術で身長を無理やり伸ばす手法もあるが

先天的経済力

親の経済力自身努力でどうにかなる問題ではない。

自身努力でどうにかするには親を教育するなどの方法が考えられるが現実的ではない。

自身努力によって克服することが難しい格差が多い

まとめてみると、自身努力によって克服することが難しい格差が多いように思える。

しかし、良く世間的に取り上げられるのは「後天的経済格差」についてではないかと筆者は考える。

もう少し克服が困難な格差についても考えるべきではないかと考えられる。

同じ後天的経済格差でも内容が異なる

後天的経済格差のみの場合

こちらは親に寄生(仕送り実家住まい)しているフリーターニートなどでが該当する。

「彼らが就職できないのは社会が悪い」というような論調で語られる場合が多いがそれは間違いである。

なぜなら、親の経済力子供(成人)を養えるほどにもかかわらず、自身能力を高めなかった、もしくは人生を正しく設計しなかったことによる後天的経済格差であるからだ。

親の経済力が弱かった場合

こちらは後天的経済格差でもあるが、先天的経済格差も抱えている。

こちらは努力をしなかったために後天的経済的格差が生じていると単純に考えることは難しい。

格差を克服するということ

では 親世代から受け継いだ格差を克服するということはどういうことか考えてみる。

健康面・容姿・体格・親の経済力などの先天的もの努力によって克服することが不可能であることは前述した通りである

では自身努力によって克服する可能な「後天的経済力」について考えてみる。

運動能力についてはよくわからないので割愛する

後天的経済格差の克服は努力するほど辛くなる

後天的経済格差の克服は辛い努力によるものである

劣っている環境(道具やサポートなど)において、周りよりも努力をすることで克服することができる場合がある。

しかし、努力すれば努力するほど周りのライバルたちは優秀(勉強ができるという意味で)になる。

優秀な人間の親は裕福である場合のほうが多いのは、経済力学歴関係などからも明らかである

したがって、努力すればするほど周りとの経済格差環境格差は大きくなるのである

これは、単にライバル能力が高くなるだけではなく、その境遇待遇環境の差も大きくなるので、精神的に辛いものがある。

また、努力の結果収入の多い職業に就けたとしても、新人給料は非常に低く設定されている(国内)ため、若いうちは同世代とも大した差は生じない。

若いうちは、努力をしてこなかったが、親の経済力がしっかりしているフリーターニートなどのほうが経済力が上なのである

格差克服を妨害する先天的経済格差

経済力の弱い親は人生の後半で足かせになることが考えられる。

介護や老後の蓄えが無いなどの状況により、親のための出費がかかると考えられるためだ。

したがって、後天的経済格差を克服するためには、努力によって収入の多い職業につき、親の老後のお金もだしたうえで、経済力のある親の子供に勝利しなければならない。

これは非常に難しい。

なぜなら1世代のみの勝負ではなく、少なくとも2世代以上続く経済的勝負であるためだ。

努力によって先天的後天的経済格差を克服するために必要もの


以上が求められている。

努力自分に使える金額は比例しない

後天的経済格差を克服した先にも格差が待ち受けている。

自分のために使われたお金金額と、他人のために使った金額努力の量で考える。

貧乏な親のもとで生まれ努力の結果収入の多い職に就いた人間は、自分のために使われた金額は少なく、他人のために使ったお金努力の量は多いのである

しかし、裕福な親のもとで生まれ努力をせずに収入の低い職に就いた人間は、自分のために使われた金額は多く、他人のために使った金額も少なく、努力の量も少ないのである

したがって、自分のために使える金額というのは努力の量には比例しないのである

しか努力しないわけにはいかない

貧乏な親の元に生まれ場合努力をしないわけにはいかない。

頼れるものが無いので、自分で稼ぐしかいかである

いくら格差があろうと、不公平感があろうと機械のように努力しないければならないのである

努力した結果、周りが裕福な家庭に生まれていようが、環境の差があろうと努力しなければならないのである

努力した結果が普通な生活だとしても努力しなければならないのである

実際は努力するだけではだめだ。

結果を出して経済格差勝利しなければならない。

たとえ勝てる見込みが限りなく0に近くとも努力しなければならないのである

貧乏人には努力しか残されていないのである

努力し、努力することで親の世代努力してこなかった結果の経済格差、罪を償わなければならないのである

1代で償いきれるかはわからないが償わなければならないのである

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