はてなキーワード: 平田オリザとは
鴻上尚史作・演出の「ホーボーズソング」を観劇した。20年前と全く変わらない方法論しか感じられず、鴻上氏は今まで何をしてきたのだろうと不思議に思った。
俳優は、特に主要なキャストは魅力的な人々なのだろう。しかし一つの演劇を通した時に、全く何の感動も触発も発見もない、無意味な体験だった。
私は虚構の劇団の舞台を見ながら、青年団の女優がかつて平田オリザに対して言い放った言葉を思い出していた。曰く「こんな普通のセリフを客席に向かって喋るなんて恥ずかしくてできない」と。その文脈で言えば、虚構の劇団の皆さんは、恥ずかしげもなく客席に向かって喋り、踊る。そしてオープニングとエンディングと、劇中にも歌入りの音楽が流れる。セリフが説明的であってもお構いなしに、必要ならばプロジェクターで用語解説まで入れながら日本の社会や文化について作者の批判精神を観客に伝えようとする。
誰かが私にに何か伝えようとすればするほど、私はそれが伝わってくるのを避けようとする。どうせろくなものじゃないからだ。私は誰かが控えめに、ささやかに表現した行為から何かを読み取りたいと思う。現代とは表現者の節度と鑑賞者の教養が組み合わさった時に共犯的な芸術が成立する時代なのだ。
私は鴻上氏に馬鹿にされているように思った。「どうせ俺の芝居を見に来るような奴らはこういう表現を求めてて、これくらい親切にしてやらないと理解しないだろう」という侮りを感じた。あるいは彼は、理解されない事、伝わらない事を恐れているのかもしれない。しかし有史以来、常に演劇を作る人、演劇を観に行く人がいるのは、そもそも人間が孤独で、相互に理解し合えないからではなかったのか。劇場とは他者に出会う特別な場所ではなかったのか。
私の観た限り、今回の芝居には出会うべき他者は存在せず、若者が代弁した鴻上尚史の講演会でしかなかった。20年前には社会に対して説得力があったのかもしれないが、今は何もなかった。
首相動静(12月30日)
午前10時17分、皇居着。帰国の記帳。
午前10時23分、皇居発。
午前10時30分、官邸着。
午前10時32分から同11時4分まで大会議室で成長戦略策定会議。同6分、同室を出て閣僚談話室へ。同8分、同室を出て閣僚応接室へ。同9分、閣議室へ移り臨時閣議開始。
午前11時32分、臨時閣議終了。同33分、閣議室を出て、同35分、大ホールへ。同37分から午後0時6分まで、新成長戦略に関する記者会見。
午後0時7分、大ホールを出てホワイエへ。新成長戦略に関するデモンストレーションに参加。同29分、同所を出て前庭へ。1人乗り電気自動車などに試乗。同48分、同所発。同49分、公邸着。
午後0時50分から同1時16分まで、閣僚との昼食会。
午後1時25分から同33分まで、公邸前で報道各社のインタビュー。「来年の政権運営の抱負を」に「来年がまさに正念場、勝負の年だと思います」。同34分、藤崎一郎駐米大使が入った。
午後2時14分、藤崎氏が出た。同15分から同44分まで、川上義博民主党参院議員。同45分、公邸発。同46分、官邸着。同47分、執務室へ。
午後2時52分、執務室を出て特別応接室へ。同53分から同3時7分まで、松井孝治官房副長官、平田オリザ内閣官房参与。同8分、同室を出て大ホールへ。同9分から同4時3分まで、内閣記者会との懇談会。同4分、大ホールを出て執務室へ。
午後5時8分から同19分まで、松井官房副長官。同20分、執務室を出て、同21分、官邸発。同22分、公邸着。
午後6時24分から同7時4分まで、松井官房副長官、平田内閣官房参与。同34分、公邸発。
午後8時7分、東京・自由が丘のすし店「政八」着。幸夫人と食事。
午後9時37分、同所発。
午後9時42分、東京・自由が丘のすし店「鮨幸」着。幸夫人と食事。
(了)