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2015-01-16

教養としてのミステリ

ミステリベスト話題がもりあがってるっぽいので

ぼくもやってみることにした

洋邦あわせてのオールタイムベスト10はむずかしいので

年代別に代表的長編を英米と日本でそれぞれで10作えらんでみたよ

教科書的でベタすぎるかもしれないけど

この手のベストだと叙述系が挙げられがちなので

あえてベタにえらんでみました

海外ミステリ

長編しばりでなので

ポードイルではなくこれを

ま、有名だしね

黄金期にミステリ臨界点を冷静に見つめていたバークリーらしい作品

『第二の銃声』とかもバークリーらしいけど

こっちのほうが一般向けかな

これは英米本格黄金期の成熟を示す名作

国名シリーズもいいどライツヴィルものをとりたい

私立探偵小説の到達点としかいいようがない

チャンドラー苦手なミステリ好きにも

アメリカ警察小説マイルストーン的名作

  • M・Z・リューイン『季節の終わり』

複雑なフロットでグイグイ読ませる

いわゆる、ネオハードボイルド代表する作品

ラムリーやブロックよりこっちをとりま

レジナルド・ヒルの『骨と沈黙』と迷ったけど

現代英国ミステリ代表作としてこれを

昨年逝去されたのが悔やまれます

冥福をお祈りいたしま

いわゆるノワールジャンル分けされる作品だけど

凡百の現代ミステリが裸足で逃げ出すくらいミステリしてる

日本ミステリ

長編しばりなので

名作揃いの初期短編ではなくこれを

  • 蒼井雄『船富家の惨劇

戦前本格長編の成果としてこれを

浜尾四郎殺人鬼』よりはこっちかな~と

言わずと知れた奇作かつ傑作

戦後本格のメルクマール的な作品

角田喜久雄高木彬光鮎川哲也山田風太郎とか

戦後本格の名作はいろいろあるけど

これに代表してもらいます

マニアの人ごめんなさい

点と線』に続く社会派ミステリの名作

戦後の混乱期に材をとったのちの清張作品の原点

本格冬の時代に現れたとんでもない作品

笠井潔の『サマーアポカリプス』でもいいけど

インパクトのつよさでこれを

これも本格復興期の名作

亜愛一郎シリーズも必読

いわゆる「日常の謎」の元祖

現代日本ミステリへの影響力大

新本格からはこれを

なんでこれなんだ、とかいわれそうだけど

多分これが一番読みやすいと思うので

神様ゲーム』もそうだけど

ポストモダン探偵小説だなって思う

マニアックだけど最後くらい独断偏見で選ばせてね

  • 追記

うっかりしてました

北村薫『空飛ぶ馬』って短篇集でしたね

酒飲みながら書いてたので注意力散漫だったようです

ってことで

そこは同じ作者の『秋の花』に差し替えってことでひとつ

米澤穂信とか好きな若い読者にオススメです

 
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