※この増田はランダムお題で連続小説を書こうとする増田(32歳)の無謀な挑戦である。
慣れれば退屈な職場だと同僚たちは口を揃えて言うが、この職場は俺にとっては[天国]だ。
というよりも、俺にとっては仕事があって、残業が少なくて休みが週2であって、たまに女の子のパンチラが見れるならそれで十分なんだ。
そもそも、自分たちのような単純労働者がありつける仕事なんてどれも大差はない。
衣装が臭くて、意外と体力仕事でキラキラを夢見て入った新人はすぐ辞めるけど、その代わりに休憩時間と給料はちゃんと貰える。
これで十分だ。
[偉い人]は言っていた。
「どこでも一緒」、と。
それって[胸キュン]?
1-3 完
※この増田はランダムお題で連続小説を書こうとする増田の無謀な挑戦である。
その日、俺は同僚とある[賭け]をしていた。
このホラーハウスでは演出としてお経が館全体に響くことがあるのだが、それを聞いた時に日本人の中には[耳を塞ぐ]人がいるが、外国人はどうなのだろうか?
更衣室で同僚たちがダラダラとそんな世間話をしていたのが事の始まりである。
同僚たちがアレコレ言い合うのを聞いて俺は、お経が霊を鎮めることを知っている日本人よりも、意味も分からずに不気味な声を聞かされる外国人の方が強い拒否反応を示すんじゃないかな、とまくしたててみせた。
何気ない日常の中でさらっと発想力を見せつけてマウントを取ろうとする俺の態度が嗅ぎ分けられたのか、同僚の何人かは何とも怪訝な顔を浮かべていた。
それならば、外国人と日本人でどっちがリアクションが大きいか実際に観察しようじゃないか。
当然のように俺は、外人が派手なリアクションをしなければ賭けの負け分を徴収されるポジションへと収められた。
慣れてしまえば以外な程に退屈な仕事に彩りが生まれたよ[ありがとう]、同僚の1人がそう言ってくれたのは、純粋なGJなのか、失言へのフォローなのか、この賭けの勝利宣言だったのか。
1-2 完