『一人鍋 なべや』
↑と書いてはあるが、独りで行くのは危険だぞ
「紀州街道沿い」といえば風情はあるが、現場はいわゆるNISHINARIの中にあり、マジで昭和から居るような風貌のオッサン&ジジイ・それ目当ての激安マンションアパートに呑み屋に日焼けた自販機、それらに「トイレ大解放中」「覚醒剤を売るな」とゴシック体で書かれた看板が彩りを添える景色だ
(ちなみにマジで昭和から居るような風貌のオッサン&ジジイ達は毒づきながら自転車走行して来るので要注意だ)
そんな情景に空腹の胃をキュッとさせつつ到着すると、昼の2時から開店なのに5分過ぎでもう十数人が外の寒空の下で北風に吹き曝されつつ並んでた
…四十分くらい待って呼ばれて入ると壁に向かって設置してある独り客用長机に座らされる
年季の入った都市ガス式鋳物コンロが置いてあり、入口にワンドリンク制と注意書きあったとおり訊かれたので恐る恐るウーロン茶を(尿路結石の術後でもう呑みたくないんや)
居酒屋グラスで茶が来たので動画で視てから食べてみたかった『牛肉すき焼』鍋1000円と告げると「トッピングノタマゴワイリマスカ!?」?「トッピングの卵は要りますか!」「いりますっ」あと『ごはん 中』も、て付け加えると「ごはんは鍋が煮えてから注文してくださいっ」ピシャッと言われ「わかりましたっ」と答えた
カツンとアルミの鍋に山盛りの鍋が来てコンロにのせてくれたあとサッと火も点けてくれる、鍋のフチのギリギリまで詰め込まれた野菜と豆腐の山にのっけられた牛肉、コック全開の強火でジワジワと、そのうちグツグツと煮えだすワイの鍋ちゃん
(…これ、火加減って誰かみてくれるん?)
…なんかガス火で鍋のフチの肉の端っこコゲてきてるんですけどー、あれ?こっちから見えてなかった反対側で吹きこぼれてないか?あーあー
しょうがないので勝手にコンロのコックを捻って中火にしてみたり、肉も裏返してみたり、中の野菜(白菜だった)もみたけどまだ白かったので、依然として吹いてるけど我慢する
(都市ガス鋳物コンロ?バーナー()みたことないひとはどうにも操作できないよねこれ)
そろそろ『ごはん 中』を、とおもって「すみません」と声かけするが忙しいらしく聞いてもらえない、先客がほとんど四人連れでデキアガってて、その他人の四人VS四人で盛り上がってるのもあってワイのやわらかヴォイスじゃとおらない
仕方ないので適当に弱火にして、もう食べ始める、動画でも見て知ってたけど鍋というか深皿レベルに底は浅く、砂糖醤油味の鍋汁はほっとくとカラメルになりそうなくらい少ないのでコックを全閉にして火を消す、あーらら豆腐の横と下は鍋に焼き付いてるわー
喧しい背後の四人客が会計で少し減ったので『ごはん 中』をたのんでやっと届けてもらえた
個人店でも静かで居心地よいスペースがとれるとか、中小チェーンで騒がしくても店側のスタッフが多くて声とおらなくても注文の意志を見つけてもらえるとか、そーゆーところではありまへん
立地も老若男女だれにでもオススメちゃう雰囲気だし…平気なのは青年男女が数の力に任せて行く場合か、中高年が年の功でそのふてぶてしさ全開で行くか、だからワイくんみたいな都市型優男はリピート無理やね