2023-09-27

俺は雷のように無敵だ

そう思いながら過ごすと快適だ。

雷は強い。

雷が強いと感じたのは24歳になり一人暮らしを初めてある程度順調に生活をしていたときだった。

ムシムシと暑い7月半ば。私の住んでる市は台風に見舞われた。ものすごい風だった。横の工場屋根が住処のマンション1階のベランダに刺さった。アレは刺さってた。見事なもんだった。工場屋根も強いのだ。

話がズレたが風の次に襲いかかったのは雷だった。ものすごい雷だった。まず稲光だ。

そうあれはまさしく大閃光だ。大閃光といってもオタクライブの時に振り回す棒のことじゃないぞ。あれは一番盛り上がってる時に自分ボルテージを顕すために折る。そう考えると大閃光も強いのだ。

話がズレたが大閃光の次に襲いかかったのは轟音だ。ゴロゴロ…と鳴ったと思ったらいきなりゴガシャゴゴギガガガグゲゲゲヒヒヒベンベンベーンとなにかが折れたような音がする。

その瞬間、私は暗闇に襲われた。一瞬で暗闇だ。そう停電だ。

雷は市の一帯を停電にした。スマホをつけるとTwitter(現X)でも同じ市の人間が慌てふためいている。

私が一人暮らしを初めての停電だ。湯沸かし器はお湯を排出しなくなり、私はスマホ以外の光を失った。

私はその晩震えながら寝た。こんな思いは久しぶりだ。中学生の時にどうしてもえっち画像が見たくて深夜に親のPCアダルトサイトめぐりをしてデスクトップに金を払わないと消せない広告を表示した時依頼だ。そうだ。アダルトサイト広告があまりにも強いのだ。

一晩経つと台風は去っていった。私は取引先に「そちら状況いかがでしょうか。オフィス停電しているので今回はそちらにお伺いします。」と連絡をして車を走らせた。

そして帰ってくるととんでもない異臭がした。電気はまだ回復していない。なにの匂いだ?まるで何か腐ったような匂いだ。

そう。冷蔵庫に入れていた半分だけ使った鶏肉が完全に常温になっており異臭を放っていたのだ。

それに呼応するかのように卵、豆腐もやしキャベツ、そういったものが全て異臭を放っていた。もやしなんて2袋ぐらいのストック異臭を放っていた。異臭を放つもやしは強いのだ。

私は冷蔵庫のものをすべてごみ袋に泣く泣く入れた。

冷凍庫冷凍食品はいいとしてもご飯は半解凍みたいになってたので泣く泣く捨てた。農家のおじさんおばさんお兄さんお姉さん性的マイノリティの皆さんごめんなさい。あなた達が作ってくれたお米を私は捨てます。と誤りながら捨てた。そうなると養鶏場の人に謝らなくて良いのか?となるので私は再び鶏肉と卵を思い浮かべて養鶏場のおじさんおばさんお兄さんお姉さん性的マイノリティの皆さんごめんなさい。あなた達が育ててくれた鶏肉と卵を私は捨てます。と謝った。

もやしはどうだ?もやしってそもそも農家が作ってるのか?ニ袋も腐らせたのに何も謝らないのか?おかしくないのか?私はスマホもやしがどうやって作られているかを調べた。どうやらもやしはやはり工場で作っているようだ。私はもやし(ニ袋)を思い浮かべた。工場のおじさんおばさんお兄さんお姉さん性的マイノリティの皆さんごめんなさい。私はあなた達が育ててくれたもやしを捨てます

キャベツは…いいか実家キャベツ農家からだ。親の苦労は知ってはいるがこれは仕方なかったから完全にノーカンだろう。生きているんだ、それでいいんだ。

とにかく雷は私の冷蔵庫を完全に”終わらせ”に着た。

 

冒頭に戻ろう。

俺は雷をリスペクトしだした。それから生活が変わった。

俺は雷なので人々の生活を”終わらせ”ることができる。今この文章を見てる人なんかは電気がないと生きられない軟弱者しかいないわけだから俺は君たちにとって天敵だ。

いいのか?冷蔵庫の中身を破壊するぞ。

稲光は一瞬だが、その痛みは一生だ。

雷をリスペクトしろ

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