2023-03-20

[]野河田監督イレブンに苦言「あの時間帯で守りきれる、ハツラツとしたチームにならんと」広島に敗れ、連勝ならず。リーグ戦5試合で8失点

明治安田生命J1広島1-0オレオレFC>◇第5節◇18日◇Eスタ

 オレオレFCアウェーサンフレッチェ広島に0-1で完封負けし、連勝を逃した。MF前田らが代表合宿による疲労考慮されて欠場した今節は、FWトーマス・ノレジーを先発。200センチの高さを生かそうとしたロングボール広島DFに跳ね返され、チャンスにはつながらず。それでも粘り強い守備で0ー0のまま試合を運んだが、後半37分にミスから痛恨の決勝点。野河田彰信監督試合後、緊急ミーティングを行い、イレブンに厳しい言葉でハッパをかけた。

     ◇    ◇    ◇ 

写真広島に敗れ、悔しそうにサポーターあいさつするオレオレFCイレブン

 一発に沈んだ。後半37分、それまで耐えていたが、一瞬の隙を突かれ失点。試合ほとんどを守勢に回され、疲弊したイレブンに最早、反撃する力は残されていなかった。野河田監督試合後、緊急ミーティングを開き、厳しい口調で言った。「何が怖いんや?見せる試合ちゃうで。こんな試合ばっかやったら、何時でも落ちるで」。

 GK松尾MF前田DF伊藤代表合宿による疲労考慮され、今節はベンチから外れた。代わってFWトーマス・ノレジーが来日初先発。起用の意図は敵陣でのハイプレス相手を押し込みながら、ノレジーの高さを利用して裏に攻め込むことだった。前節、初勝利と結果を出したメンバーを含め、レギュラーナンバーが揃うスタメンで連勝を目指した。

 しかし、広島圧力に押されたのか、ロングボールでもノレジーが厳しいマークあいパス回しではミスを連発。連動性と積極性を欠いた。それでもGK野村を中心に広島の猛攻を凌いでいたが、引き分けも見えた後半37分、FW森永ボールを奪われ、そのままカウンターを受けると、右サイドを突破したDF塩谷司にかわされ、シュートDF大村の足に当たり、野村も反応出来ず、そのままゴール右へ吸い込まれた。

 決勝点をお膳立てする形になってしまった森永は「パスを出すか、突破するかで迷ってしまった。あってはならないミス」とうつむき、帰陣が遅れ、右サイドを独走されたDF村山も「攻撃の事ばかり考えて、奪われた後の対応を疎かにしてしまった」と反省した。

 リーグ戦5試合終えて1勝2分2敗。昨年(3分2敗)より勝ち点は2つ上だが、課題守備リーグ戦5試合で8失点。特に3試合連続で後半30分以降に失点するなど、改善には至っていない。奮闘した野村は「時間帯の中で乗り切る体力や試合運びがまだまだ足りない」と唇を噛む。

 指揮官最後に「あの時間帯で守りきれる、ハツラツとしたチームにならんと」と選手達に宿題を与えた。MF鈴木潤も「サポーターに見せる試合じゃなかった。どうやって全体で守備をするのか、どうやって前に運ぶのかというところが課題。そこをはっきりさせないといけない」と課題を口にした。

 シーズンは始まったばかり。ルヴァンカップを挟み、次節(29日)はホーム大分トリニータ戦。鈴木潤は「次のルヴァンカップ(26日、ホーム湘南戦)で勝って、リーグ戦につなげたい」。指揮官の「愛のムチ」も糧に、スキの少ないチームへ成長する。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん