子供向けアニメにハマる大人のオタクは男女共に一定数いるだろう。制作陣も子供と共に大きいお友達をターゲット層としては考えているのも事実。
ただ、あくまでメインのターゲットが子供な以上、大人たちはある程度弁えて作品を楽しむ、そして制作陣も子供向けの作品を作る義務があると思う。
放送30年を記念したアニメの内容は、前半はまだ許容できたが、後半はひどかった。原作者原案のストーリーはいわゆるオタクに人気のある六年中心のエピソード。
はっきり言って忍たま乱太郎を純粋な目で見ている人間からすれば、だから何?というストーリーだった。そもそもストーリーなんてない。六年生の一年時代を描きたいだけのオタクが描いた二次創作とそう変わらない。
ベストコンビ投票もひどかった。一部キャラを除きコンビへの思い入れなどなく、上級生へのキャラ萌えのみで投票されたであろうキャラクター達。こちらは3位までのキャラを無理矢理出したが為に内容はぐちゃぐちゃ。会話のテンポも悪く締りのないエピソード。
ここ数年感じてたことではあるが、公共の電波を使って子供向けアニメでpixivで作ったかのような質の低い話を流すのはやめろと言いたい。
オタクは単純に推しが出ていればストーリーはどうでもいいのかもしれないが、あくまで子供向けのギャグアニメであることを忘れるな。オタク向けにキャラ萌え特化の内容のない話を作るのはやめろ。みっともない。
裏設定は表に出したらもう裏じゃないのだから。
私自身幼少期から見ていた忍たまをオタクとしての目線で見るようになったのは16期辺りの上級生ブームに乗っかってのことだ。
ただあの頃は子供向けアニメだという前提をきちんと分かっていたように思う。乱太郎きり丸しんべヱ+一年は組+山田土井を中心に話を作った上で、上級生をゲストにする。原作回でもアニオリ回でもそこは踏まえていた。
子供向けのアニメが露骨に大人向けになっている現状は本当に酷い。そもそも子供向けのアニメに勝手に大人が乗っかっているだけで、オタク自身も完全にオタク向けとして作られたら興醒めじゃないのか?少なくとも私は引いている。大人向けは舞台やグッズ展開だけでいい。アニメにまで割り込もうとするな。
恐らく今映画を作ったとしても、20年記念のような映画は出来ないのだろうな、と寂しく思う。
30年ありがとうといいながら原画展のキービジュは乱きりしんと上級生だけ。忍たま乱太郎の30年には、乱きりしんと一番長く過ごしてきたであろう土井山田は組はいなかったらしい。スタッフにもう忍たま乱太郎という作品自体に思い入れのある人はいないのだろう。
以上、上級生でどれだけ金を稼げるか、商業主義と腐媚びに振り切ったこのジャンルに心底絶望しているのに、昔の忍たまが好きで離れきれないオタクの嘆き。
anond:20221216144730 anond:20221214192040
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