食べ物・インフラ・雑貨・薬といった物理的なものについては無料で配られてないから金を払っている。
ただこれも物理的なものだからってよりは無料で配ってないからであって、
ある日突然「1日2GB限定の2Mbps通信だけど、国が金払って無料で配るよ」って話が来たら回線契約切ってそっちに乗り換えるかもしれない。
食べ物だって「学校の給食やトップバリューより不味いけど栄養価は最低限満足してるものを毎日配るよ」って言われたら毎日並んで不味い不味い言いながら食べるんじゃないだろうか。
とにかく自分には金がない。
手取りが300万ぐらいしかないし転職もできそうもないのでとにかく節約するしかない。
とりあえずアマプラに金を払っておけば雑誌も映画も見れるのでこれに頼っている。
これ以上が欲しくなったらネットで小説や漫画が無料になっているのを探す。
映画は面白そうなのは一通り見たけどドラマがまだまだ漁れてない。
幸いやっている仕事が単純労働で学びを要求しないので勉強のために本を買う必要がない。
逆に時間は余りがちだが、その分はネットでゲームをやっていれば勝手に潰れていく。
とにかくコンテンツに金を払う気になれない。
今の生活レベルで1日の生活費がおよそ6000円だとして、ゲーム1本我慢すれば生活レベルを変えずに寿命を1日伸ばせることになる。
ある日突然働けなくなった時に行き先が見つかりそうもない立場からすれば、金はいくらでもケチっておきたい。
投資で増やせばいいなんてのは不運を受けても耐えられる人間の論理だ。
とりあえず自分の運を疑っておくのが最適解である以上はまずは手っ取り早く節約をする。
だが自炊とかは疲れる。
そうなると自然と減らすことになるのが娯楽費だ。
酒は飲まず人とは遊ばず淡々と無料のコンテンツを渡り歩くことだけが正解になる。
金が無いから始まった格安コンテンツ暮らしも長引いてくると今度は逆に今までなんで金を払っていたのかが疑問に思えてくる。
5年もしたら時代遅れになる最新ゲーム、3年もしたらアマプラに来る映画、1年後には図書館に並ぶ本、1月で無料になる漫画。
なぜこれにお金を出せるのか。
世の中には貴族が多すぎる。
時の試練を経た良質コンテンツが無料になるのは皮肉よな 青空文庫しかり
でも自分が感動したコンテンツの作り手に貢ぎたいってのは、自然な金使う欲求だとは思う。
理性で情動を殺してしまうのが人間なんや 逆をやる人間も勿論いるけどな