2022-09-04

べんちゃあ

簡単だよね、その実装。早くやってよ」

上司が言う。うるせえな。結構面倒くさいんだよ、これをやるのは。知らないのに言うんじゃねえよ。

そう思ってる自分と、簡単実装もできなくて落ち込む自分がいる。

簡単実装もできなくてごめんなさい。みんなに迷惑かけてごめんなさい。自己嫌悪気持ちが日に日に強くなってきた。

ライブラリの仕組み上、違う実装を終わらせないと目的実装ができない。会社以外で抱えているタスク結構ある。

そうこうしているうちに締め切りがくる。責められるのが嫌で、直前の日に徹夜で別ブランチごまかした実装をのせて、ミーティングに向かう。

どんどん技術的な負債が溜まっていき、毎週の徹夜のせいで心も体もボロボロになってしまった。

進捗の埋め合わせをするため、土日も空き時間作業をしている。

きっと、もっと丁寧にスケジュールを立てて、タスクを整理すれば、すぐに終わる実装なんだろう。

でも、上司無茶振りが増え、最初はできていたはずのタスクの整理は、途中からできなくなってしまった。

「進捗遅いよね。結果が悪いなあ。もっと性能伸ばせないの?週末までにやってね。」なんて、気軽に言ってくるもんだからスケジュールにないタスクが増えてしまった。

「このプロジェクトで、この実装はいらないのでは?なんでこの結果が見たいんですか?最初と言ってることが違いますよね。」って、上司に言えたら楽なんだけど。高圧的に来られると萎縮してしまう。「はあ、了解です。やっておきます。」って答えてしまう。徹夜明けで疲れているから。

最初の数ヶ月は、もっと簡単タスクばかりだったし、ライブラリも小規模であったから、見栄えの良いアルゴリズム短期実装できた。結果を見てご機嫌な上司は僕を褒めて、僕もご機嫌だった。

プロジェクトが変わってからもっと大規模な開発にアルゴリズム実装する必要がでて、性能がすぐに見れない上司は強い言葉を使うようになった。

「この実装クレイジーだよね。悪い意味でね」そう言われて落ち込んだり、「お前は何もわかってないな。この実装、全く意味ないよ」なんて言われて、僕は今週何やってたんだろうって、思うことが何度かあった。

落ち込むと作業効率が下がって、また強い言葉が増えて、また下がって、の繰り返し。このままここにいても、負のスパイラルを抜け出す自信がない。

結局、会社を辞めることにした。

この話をすれば、「世の中にはもっと大変なエンジニアがいるんだ、甘えるな」とか、「上司だって納期があるんだよ。仕方ないだろう」とか、色んな意見が出ると思うし、全くそのとおりだと思う。

上司言葉が強いのも、僕の勘違いかもしれない。僕はメンタルが弱くて、ちょっと弱っただけで作業効率がとても落ちる、すごい面倒な生き物なのだろう。

しかも僕は、上司との雑談では上辺だけの話しかせず、勝手に悩んで、勝手メンタルに不調をきたしてしまったのだから、明らかに僕にも非がある。僕も過去に強い言葉を使ったことが何度もあるから、僕は文句を言える立場でもない。

でもやっぱり、上司の方々は優しい言い方を心がけてほしい。強い言葉を使うと弱ってしまう生き物が、きっと市場にはたくさんいるだろうし、コロナ交流が減った結果、もっと増えるだろう。

「お前は何もわかってないな」とか、「クレイジーだね」なんて、言わなくてもいいことだ。

上司との相談積極的に推奨されているけど、強い言葉を使う人に相談できる内容があるわけがない。結果的に、僕らの面倒くささはギリギリまで隠されて、急に辞めてしまう。

あーあ、もっと優しい生き物が市場に増えないかな。

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