2022-08-21

貧困ほど酒に溺れるの何?

年収180万以下の母子家庭で育った。

高校からバイトを始めたら家に金を入れるよう言われて、毎月1万、2万、5万…と最終的には毎月10万円を家に入れていた。

自分学費も捻出しなければならないしある程度小遣いも欲しかったので、奨学金めいっぱい借りた。それが大学卒業まで。


求められる金額が増えた時期に、これ以上は払えないと拒むと「誰が育ててやってると思ってるんだ。高校(大学)まで行かせてやってるんだぞ」とヒステリーを起こすし、友達と遊びに行ったことを話すと 「お前は金があっていいよな」と嫌味を言われた。


母はタバコも酒もパチンコもした。

パート帰りに毎日寄り道をして、酒に酔って帰ってきていた。酷い時には泥酔して玄関で寝ていたり友人に引きずられながら。

私は学校も休まず通いながら毎月何万も出しているのに、親に毎日酒を飲んで帰って来られるのは気分が悪いし家のためにももう少しセーブしてくれないか、と頼んだら口論になった。

「こんな状況で酒くらい飲まないとやってられねぇんだよ」と怒鳴られたので、それ以降は言及することをやめた。




社会人になり何年か経った。

叔父シングルファザーになった。

彼もまた年収180万以下だった。中学生の娘を抱えている。

タバコと酒と車が好きである毎日潰れるまで飲んでいるらしい。


子育てを終えた母が、叔父によく説教をするようになった。

「金ないならタバコやめろ」

「金ないなら酒やめろ」

「車を売れ」


本当にどのツラ下げて言っているんだろう。

言っていることはごもっともだが、自分のしてきたことは全て忘れているのだろうか。

そりゃまだ中学生の娘に金を持ってくる力はないから親が捻出するしかないけど、よくもまあ偉そうに。虫唾が走る。頭がおかしい。




社会人になりさらに数年が経った。

鬱病になり生活費が捻出できずリボ払いが嵩んだ。鬱の寛解に数年を要した。

今は無事に復職し、親とも離れて暮らし、そこそこ楽しく暮らしている。


その反面、給料日には家賃光熱費通信費リボ払い奨学金食費を抜くとほぼ赤字ギリギリ生活が続いている。

苦しい。全然年収180万とかじゃないのに。

自己責任と思いながら暮らしている。


そうしているうちに、タバコと酒がやめられなくなった。

赤字になるので嗜好品はやめるべきと頭では分かっているのにやめられず、会計金額を見るたびに心が折れそうだった。


正気はいられないからだ。

シラフと暇を組み合わせてはいけない。

金がなくて何も出来ず時間を持て余す。

今ではどうすることもできない生まれや育ちについて余計なことを悩んでは気が狂いそうになる。

仕事以外の時間を酒で塗り潰さないとやり過ごせない。


「こんな状況で酒くらい飲まないとやってられねぇんだよ」

母の言葉を思い出す。


悲しいのは、いい歳こいて自分の苦しみをまだ親のせいにし続けていることだ。恨んでいるうちは気持ちが縛られ続ける。

周りがどんどん家や車を買い貯金をし親孝行している間に、私は親を恨みながら苦しんでいる。

そんな人生酒くらい飲まないとやってられなくて、どうしようもなくなっちゃったな。

  • 感情は人生の動機ではあるけれど、 学んだ知識の中に理性ってあっただろ? 理性を使って、あの酷かった環境で刷り込まれたのとは反対の行動を採るんだよ!

  • 頑張れ大卒

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