https://anond.hatelabo.jp/20220818053625
……これらと全く同じ発想なんだよ、「子供を産んだ方が得をする社会」って。
既に成功した人や成功する確率の高い人にだけ投資すれば効率的で効果が高いだろうっていう、偏差値だけが高いお理工さんが考えた机上の空論。
現実は勿論、希望や活力を失わせて逆の結果になるのは我が国の国際競争力や出生率の低下を見てきた通り。
「選択と集中」の愚かしさを糾弾し、学問研究にしろ娯楽にしろ裾野を広げる事が大切だと解く理屈はよーーく分かる。
だけどそんな倫理観の高いリベラルの人達が、どうして「子供を産んだ方が得をする社会になれば少子化は解消する」なる似非経済学を信じて主張してしまうのか。
既に成功したところや成功しそうなところにだけ集中して投資するって点で、「子供を産んだ方が得をする社会」のはまさに「選択と集中」そのものです。その結果社会は多様性を失い、自然に結婚できた勝ち組とそうではない人達との貧富の差はますます開いていく事でしょう。
本当に効果的で建設的な少子化対策は、独身者に高い賃金と十分な社会保障を与えた上で、結婚するもしないも子供を産むも産まないも個人の自発的な意思に委ねる事だ。
子供を産んだ人にお金を出すんじゃないよ、子供を産んでないしその予定もない人にこそお金を出すべきなの。
そもそも出生率の低下には当事者達にとって自発的なものと不本意なものがあり、前者が原因の少子化は本来全く問題でも何でもない。当事者が自分の意思で子供を持たない自発的な選択は何ら悪い事ではなく、問題は子供を持ちたいけれど外部的な要因で持てない事にしかない。よくバブルの頃から少子化が進んでたって言われるのは前者の話でしょ?それは別に何も悪い事じゃないよ。