2022-06-06

明治政府ロシアの脅威に対して、北海道支配を固めるべく、

開拓使という官庁を作って、次々に官営事業を生んでいった。

しかし、北海道事業は当時の金額で1400万円もの巨額な予算官費から出したものの、多くがあまりうまくいかなかった。

から、それらの事業民間に払い下げることにしたが、財界人は誰も見向きもしない。

そこで、開拓使長官だった黒田清隆は、大阪経済復興させていた事業家、五代友厚相談した。

五代友厚はちょうど大阪商人たちと関西貿易社という会社を作ったばかりで、

北海道での貿易視野に入れていたので、それらの事業を引き受けることにした。

誰も見向きもしなかった事業なだけに、38万円という破格の安さで、諸事業関西貿易社に払い下げられた。

ところが、黒田清隆五代友厚は二人とも同郷の薩摩出身だったことが、問題となった。

薩長主導の政治に反発していた非薩長政治家たちが、「黒田五代が結びついて癒着している」ということを糾弾し始めたのである

それをマスコミ面白おかしく取り上げ、癒着疑惑は全国で話題となった。

これによって、五代友厚は方々から攻撃をされることになり、大阪商工会議所の初代会頭など重職を辞任しなければならなくなった。

この事件によって、五代友厚は心労が祟り、その数年後に病死してしまうことになる。

だが、五代友厚は無実であり、政争に巻き込まれたというだけである

これによって、払い下げが白紙となり、五代友厚の行動もかなり制限されたので、

この事件北海道の発展を遅れさせ、大阪の発展も止めたことになる。

ここまではわかる。

ネット社会になってからは、ますます炎上の頻度が多くなってきた。

何か問題があったという話題には、無関係国民がやたら文句を言う。

そういう非難の声は、実際にはいろんな流れを止めてしまう。

それが顕著だったのが近年の新型コロナウイルス騒動で、

マスク程度の予防で良かっただけなのに、多くの人が非難の声を上げたことで、

無意味緊急事態宣言を敷くどころか、それを長引かせる結果になってしまった。

結局は、自分たちの首を絞めることになってしまうのだ。

そうやって、たくさんの人民の声が、発展のための偉業を阻止する、円滑だった経済を止める、といったことは、歴史の常である

仕方のないことではあるのだが、せめて、

非難の声が大きくても、 自分だけはきちんと判断しよう」という意識が大切である

ここはぜんぜんわからん

せっかく前半がいい話だったのになんでこうなるんだ…

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん