2022-02-12

ウクライナ危機の原因、よくわからんかったけどこの記事見たらわかり

やすかったよ~

https://toyokeizai.net/articles/-/507676

ロシアウクライナに執着する理由は大きく2つあると考えられる。1つは国家安全保障に関するもので、もう1つはロシアウクライナ歴史的文化的親近性に関係するものだ。

国家安全保障に関してロシアは、よく報じられているとおり、ウクライナNATO加盟阻止が主たる目的である隣国ウクライナロシアの抑止を目的とするNATOに加盟することで、ロシア安全保障が脅かされるのを防ぎたいということであり、シンプルでわかりやす論理である安全保障観点から見れば、ロシアウクライナにおける影響力を確保し、自らの勢力圏にとどめようとしていると見える。

しかし、ウクライナNATOに加盟しようがしまいが、この期に及んでロシア勢力圏にとどまるとは考え難い。さらに、ウクライナ集団防衛の国際組織であるNATOに加盟することがロシアにとってどの程度の脅威になるかといえば、ロシア侵略意図を見せない限り、NATOロシア攻撃することはありえない。

実際、ロシアNATO加盟国であるフランスドイツとは良好な関係を築いており、特にドイツとの間では、アメリカヨーロッパ諸国懸念に抗してガスパイプライン「ノルドストリーム2」を開通させようとしているほどである。また、ヨーロッパ以外の唯一のNATO加盟国であるトルコとの関係も良好であり、トルコにとってのロシアアメリカと並んで主要な武器の購入国である

また、軍事力の大きさで比較しても、ウクライナロシアにとって大きな脅威になるとは考えられない。ウクライナ兵員約25万、戦車2500台、装甲車両1万1435台、自走砲785基であるのに対し、ロシア兵員約100万、戦車1万3000台、装甲車両2万7100台、自走砲6540基とされる。

NATOが喉元まで迫ってくる?

それでもロシアウクライナNATO加盟を恐れる安全保障上の背景には、ウクライナロシアNATOポーランドルーマニア)との間に位置しているという事情がある。

ウクライナが加盟すれば、NATOロシアの喉元までやってくることになる。ただし、2004年NATOに加盟したバルトエストニアラトビアもまた、ロシア国境を接しているのであるバルト諸国ロシアにとっての安全保障上の脅威となっているだろうか。必ずしもそうとは言えないだろう。

では、ロシアウクライナ特別視するもっと重要理由は何か。それはウクライナとの歴史的文化的親近性とそれに伴う近親憎悪にあると考えられる。

近代国家としてのウクライナ国家1991年ソ連崩壊後、初めて国家として成立した非常に若いであるが、歴史的に見れば、ロシアを含む東スラブ民族発祥の地である。つまりロシア人はウクライナ自分たちの一部と感じている。

一方のウクライナ人はロシアではなくウクライナとしてのアイデンティティを持っており、この双方の認識の違いが問題なのであるロシアによるウクライナへの執着は大きく、ウクライナロシアへの思いはほとんどないというわけである。この関係一方的片思いに例えてもあながち間違いではないだろう。

  • 1.2.ともに中国の台湾侵攻への執着にものすごく近似しているな

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