2021-05-31

 寝ないで通勤している人は、総じて稼ぎが少ない。

通勤に往復2時間かかる場合給料20%低くなる」と、僕は考えている。ビジネスを通じて、さまざまな人から話を聞き、自分でも体感した、ほぽ間違いない数字だ。

 コロナ禍でオフィス通勤が減り、Zoomでの会議や打ち合わせが普通になっている。それで生産性が下がったという話は、まったく聞かない。逆に、パソナアミューズなど有名企業本社地方移転させたり、オフィスの規模を大幅に縮小する流れだ。

 先を読んでいる企業が、いま、オフィスという不良資産を手放そうとしている。昔から僕は「会社オフィスは要らない」「通勤無駄!」と説いてきたのだが、コロナによって、ようやく一般にも浸透してきた感がある。

 会社に行かなくては仕事ができない、という考えは完全な思い込みだ。リモートワークで全然問題ない。煩わしい社内政治から離れたり、嫌なヤツと会わなくて済んだり、好きなようにデスク周りを整えられる。会社に行かないほうが、仕事の能率は上がるのではないか

 昔の話だが、僕は2011年6月から長野刑務所収監された。以降、自由暮らしは奪われた。時間規律も、刑務所が決めた通り。他人ルールに縛られて過ごさなければならなかった。

 だけど、発信はやめなかった。メールマガジン発行や著作など、仕事をやり続けた。インターネットは見られなかったので、新聞テレビニュース差し入れられる書籍などから情報を得て、僕なりの考察意見を、外の社会へ述べ続けた。

 収監前に関わっていた多くの事業も、獄中でこなしていた。僕がいなくても進められるシステム収監前につくり上げていたので、スムーズにやりきれた。

■堀の中でも充実していた

 塀の中でも一般ビジネスパーソンと同じか、それ以上のアウトプットを続けていた。航空工学勉強もしていたので、退屈だった時間はすぐに消え去った。

 たぶん僕は、刑務所生活中も、外にいた普通会社員よりも充実して過ごしていた。言ってみれば、リモートワークのエキスパートだ。

 気持ちさえあれば、制限された現実環境を、自分の望む通りに変えることはできるのだ。収監という特殊経験をした僕は、若い人たちに聞いたい。

 刑務所にいても、やりたいことはできる。あなたちは、なぜやらないのですか? 

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん