2021-05-16

利用者エラーメッセージを見た際に何を思うか思いを馳せること

IT業界じゃない人にとって「エラーが発生したとき画面に出ている内容を他人に伝える」は難しいことなのか - Togetter

https://togetter.com/li/1714921

このエントリーについてすこし自分でまとめておきたいと思い、増田に残すことにした。これは自分達で開発したプロダクト、サービスについての話なので「windowsが起動しなくなったんだけど」といった雑多な問い合わせを受けるITSM部などには当てはまらないと思う。

→ コメント逆張りだと言われてしまったが、私の携わったプロジェクトでは実際にやっていた(半年かけてエラー出力処理を見直した)ことだ。

利用者は困っている

まず前提は利用者は困っている。

あなた利用者ITリテラシーの低さに嘆く以上にシステムを使えないことに困っていることを理解しなくてはいけない。これは心構え。

利用者を助けることにあなた給与は支払われている

無償ボランティアではないと思う。偉そうな態度をとりながら対価を受けることはできない。これも心構え。

利用者プロダクトやサービスに対価を支払っている

自社内のサービスであろうと社内システム予算を計上してることを忘れてはいけない。これも心構え。

利用者に見せるエラーメッセージ利用者提供する言語で書かなくてはいけない

日本語提供しているシステムが突然「ERR:DB CONNECION ERROR 」等と言い出したら、利用者はまず「金を払ったシステムが作りかけか?」と疑う。もし動作ログと同じものを表示しているのなら欠陥だ。

エラーメッセージ利用者にそのエラー業務インパクトを教えなくてはいけない

システム全体が使えないのか、そのアカウントだけなのか、それによって利用者対応を変える。「一時的セッションが切断されました、再度ログインしてください」と「データベース接続が失敗しました、システム管理者に利用してください」ではまったく異なる。エラーメッセージが表示される時点でそれをリカバリする業務が走ることを忘れてはならない。

エラーメッセージ利用者がなにをすればよいかさなくてはいけない。

ひとつ上の例と被る。利用者自力リカバリできればあなたへの問い合わせを減らすことができる。

エラーメッセージ利用者に求められればすべてを開示できる準備をしなくてはいけない

利用者システムがどんなときに利用できないかを気にする。エラーメッセージはその検索キーになる。

⑤、もし①②③④ができていなければそれはプロダクトやサービスの欠陥であり、問合せ窓口は謙虚にならなくてはいけない

やるべきことをやってないことを利用者責任にしてはいけない。やっていなければ問合せ窓口が吸収するしかない。問合せ窓口が吸収できなければ開発者が吸収することになる。これは成果物責任を持つということ。

⑤を見て自分は問合せ窓口じゃないしサービスデスクが苦労すればいいじゃんと思った人間SEではない

今すぐ廃業すべきだろう。

今やってるプロダクト、製品では工数が掛かりすぎてできないというひとへ

次のプロジェクトでは絶対にやるんだ。

エラーレベル定義し、可能であるならエラーコードも振り、利用者用とトレース用のメッセージ作成する。実はそれだけだよ。

  • エラーメッセージの文言まわりの実装なんて簡単だと思うだろ あの仕様にしたのが日本3位だ

  • 逆張りおじさん、逆の方向性に極端になるから説得力なくなって無能な味方にしかならない とにかく否定することに一生懸命になっちゃって、とにかくいっぱいたくさん理由作っちゃう ...

    • なにを否定してるのか分からない。 開発者目線でいえばきちんとエラーを定義しようって話に落ち着く、エラーレベルを定義し、可能であれば番号も振り、利用者用のメッセージとト...

  • サポセンは客をクレーマー扱いしてる雰囲気を匂わせてマウンティングorサボりするからなあ 現実は理屈通りにいかないから元増田が書いてるような理屈は意味ないんだよ その情報を持...

    • 開発者はサポートセンターをクレーマー扱いするのをやめましょう、という話です。

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