2021-03-30

映画を倍速で見ること

またしても映画を倍速で見ることを批判する奴がいる。

個人的には倍速視聴の趣味はないが、批判する奴はそろいもそろって初歩的な理屈立てもできていない馬鹿ばかりなのだ

それで映画好きを騙っているのだ。

辟易とする。最悪だと思う。


曰く、「作者の意図を棄損している」「演出音楽計算が狂う」だそうだ。

この理屈は単体で見れば、言わんとすることはわかる。

だが、倍速を否定してみせる奴に限って、同時に「地上波で〇〇を放送しろ」「○○放送記念!」「金曜ロードショーふるさと」などと言っているケースが多い。あまりにも多い。

少なくとも、同じ勢いで地上波放送否定する人間は見たことがない。

頭が悪すぎないだろうか?

地上波は当然「テレビ」で放送される。

本来映画劇場の大スクリーン音響を想定して演出しているものだ。作者の意図無視しているのは明白である

日本語吹き替えは、オリジナルの音声を削除して別の音声に置き換えている。

CMの挿入に至っては、映像作品自分たちの都合で切り刻んで編集し、別の映像を追加しているのだ。

どう考えても演出家や演者への冒涜である

オリジナルの棄損だリズムが崩れるだとほざいてるアホどもは、なぜ地上波のこれらの要素は無視するのだろうか。

そしてさらに、地上波放送はそれを一人の個人的な視聴ではなく、公共電波を使って「何百万・何千万人間に」見せているのだ。

少し頭を使えばわかる。

これ以上のオリジナル冒涜もそうそうない。

倍速視聴で「作者の意図が~」「演出が~」と知ったかぶる前に、真面目に考えればすぐわかる話だ。

ニワカ映画通が言うように「映画を倍速で見る個人」がそんなに「悪」なら、地上波放送なんてテレビ局が焼き討ちにあうレベルの「巨悪」のはずである

だが、奴らは地上波放送批判しない。

なぜなら、奴らは「そもそも映画別に好きではない」からだ。映画について考えたことがないのである

から自分のしゃべっている理屈すらも理解できていないのだ。

奴らにとっては、映画についてあれこれ考えるよりも「安易に叩けるだれか」を攻撃する方が楽だし、好きなのである

奴らにとって「映画」というのは、誰かを叩くツールしかないのだ。

映画に対する知識情熱もないけど「他人へのマウントだけは絶対に取りたいカス」だから、こんな浅はかなことを言えるのだ。

「最悪」以外の何物でもない。

これを読んだ心ある映画好きの方は、安易に倍速視聴を叩くことをやめてほしい。

もちろん、倍速視聴への是非はあると思う。

しかし、あなた映画にはまるきっかけになったであろう「地上波放送」の方が、「よほどオリジナルを棄損した歪な映画体験であるということは念頭に置いてほしい。

倍速視聴を否定することは、地上波放送をすべて否定することなのだ。

まず、それくらいの理論武装をしてから批判することをおすすめする。

頭が悪い人のために一応言っておくと、地上波放送否定する話をしてるわけじゃないからな。

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