「そんな人は尊敬できない。お願いだから離婚して」……小島慶子さんの夫への振る舞いは私には"モラハラ"に見える - 斗比主閲子の姑日記
トピシュさんの記事だけ読むのと、ちゃんと小島さんの記事(特にWeb版ではなく婦人公論に掲載された版)を読むのとでは少し印象が変わってきます。
トピシュさんの記事だけだと小島さんの話は「夫の不貞行為に対してそれをタテに無自覚にモラハラをしている」という風に読める記事になっていてかなり怖いです。
でも実際はそこまでホラーというわけではなく、小島慶子さんは明確に自覚して夫をいじめているという印象を私は持ちました。
その際にWeb版では省略されているエグイ事件があり、その結果三重の意味で自尊心が傷つけられており、そのことをめちゃくちゃ怨んでいます。
どの記事とは言いませんが、ちょっと検索しただけでも3年前のとあるインタビューが見つかりますが、
この記事では、婦人公論の記事よりもはるかに強い口調ではっきりと夫のことを断罪しています。
なのでこの件は別に「無自覚なモラハラ」などではないと思いますね。
小島さんは「正当性がある復讐行為」と自覚して意識的に夫を否定していると感じました。
次に、トピシュさんの記事では小島慶子さんの何を批判しているかというところ。
これについて、はてなブックマークの反応がちょっと微妙というか、トピシュさんが批判してないというか、ここは他人が踏み入るべきではないと注意をいれてるところにずかずかと入り込んで小島慶子さんをたたいている人が見られました。こういうのはよくないんじゃないかな。
トピシュさんは小島慶子さんの怒り自体は正当なものだとはっきりと認めてます。そこを否定するやつはgo to hellとまで書いてます。
なので、「不倫されたからって夫に対してそこまでやる小島慶子はダメだろ」みたいなコメント書いてる人いますが、それはトピシュさんの記事の趣旨を読み違えてる気がします。
トピシュさんが批判してる範囲はかなり限定されています。さすが頭いいなというか、確実に問題があるところ以外は踏み込まない。
トピシュさんは
明らかにモラハラ的・暴力的な行為なのに、Web記事という公でも読めるところでしかもこれを「モラハラではない」という態で語ることは不誠実だ
ということを指摘しているだけですね。
男女問題というフィルタをかませようが、自分の被害体験をどれだけ語ろうがモラハラ。
そこをごまかして、モラハラやっておきながら自分はまともであるかのように見せかける(この行為の正当性を主張する)のはNG
ってことです。
というそれだけですね。
ネットフェミのみなさんがよくやっている「あいつの差別は悪い差別、私の差別は良い差別」的物言いを否定してるだけです。
繰り返しますが、トピシュさん自身が否定している範囲はかなり限定的です。
被害者であることは間違いないしそれに対して怒ることは全く問題ないとしたうえで
「被害者であるからといって何をやっても正当化される・許されるわけではない」という当たり前のことを語ってるだけですね。
トピシュさんという人のことを知らなかったので、一般名詞的につかう「トピ主(とぴぬし、と読むと思う)」をトピシュと言っているのかと思ってちょっとびっくりした