2020-11-21

オタクのせいで作品を嫌いになった話

昨今はキメハラなんて言葉話題になったけど、自分オタクのせいで嫌いになってしまった作品がある。

その界隈の治安が悪い訳では無い。むしろ良い方なんだと思う。人気もめちゃくちゃある。でも、自分はもう話も聞きたくないし、目にも入れたくない。全てに難癖つけたくなるくらい嫌い。

その作品が悪いわけではないし、大多数のファンが同じだとは思っていない。それどころか、自分自身が同じことをしてしまっているかもしれない。断り切れなかった自分も悪い。自戒意味も込めて書こうと思う。

元々、その作品には興味がなかった。

好きな声優は出ていたけど、絵が全く好みではないし、曲も惹かれなかった。好きな声優が楽しそうで、微笑ましいな〜くらい。

人気がものすごいことになってるのは知ってたけど、友人にハマってる人はいなかったし、自分には別世界の話。なんならマジでどうでもいいと思っていた。

突然、1人のフォロワーが落ちた。

リアルで会うくらいには仲がよかったフォロワーだったのでびっくりしたけど、「へぇ」と思っただけ。身近な人にもついに出たね、って感じ。

でも、そのフォロワーゴリゴリ布教されるようになってしまった。

「絵も好きじゃないし曲も惹かれない」という話は伝えていた。

でも、自分がその作品と似た作品にハマっていること、声オタであるうえにその作品推し声優がいること、押しに弱く断れない性格であることなどなど。相手の中では『布教すれば落ちるだろう』という勝算があったのだろうね。

リプ、DMLINEリアルで会った時、勧めてくるし絵は見せるし曲は聴かせてくるし、ライブDVDを観ようと迫ってくる。自分が好きな作品の話をしているツイートに、「△△ではね」というリプをつけて、話をすり替えてくる。○○のパフォーマンスがすごいんだよ!と声優で釣ろうとしてくる。

自分は、なるべく穏便に、同時に、興味が無いということを伝えようと、素っ気ない感じの返事を心がけていた。絶対ハマらないよ、とも伝えた覚えがある。

それでも相手は止まらなかった。

ある時、共通フォロワーと一緒に、自分への布教のためライブDVDの上映会をやる、と言われた。しかも朝早くから夜まで。自分冗談だと思っていたけど、本当に企画され、遠方に住んでいた自分が呼び出された。

自分も、もしかしたら推し声優パフォーマンスでハマるかも、と少しは期待していたが、結局推し声優以外はどうでもよかった。彼らの外見(キャラクター)には欠片も興味が持てなかった。

でも、周りは楽しかったようで、「またやろう!」と言って盛り上がる。当然のように次回の頭数に入れられていて、恐ろしくなった。いや、こっちは全然盛り上がってなかったよな?

しかも、自分への布教なのに、当たり前のように参加費を全額徴収された。自分はみんなより高い交通費を払って来ている上に、ハマって欲しいから呼んだのに?

夜通し、ビデオ通話ライブDVDを見せられたことも何度もある。夜9時10から午前5時頃まで、ずーっと見せられるのである。というか、寝落ちたフリをしないと解放されない。

ライブOPのどーでもいい所から全部きっちり見せられ、終わったと思ったら特典映像が始まる。別のDVDに移る時もあれば、関連のYouTube動画を延々見せられる時もある。その両方が来る時もある。

しかけられても、興味が無い返事をしているのに。

もう、気が狂いそうだった。

今思えば、全部きちんと断れば良かったのだけれど。

フォロワーへの情もあったし、恩義を感じていることもあったので、強く出られなかった。でも、ちゃんと断らなかったせいで、作品の関連のものを見ると嫌な記憶が思い出されるようになってしまった。そうなるともう、「この作品があるせいで」となって、元々興味が持てないものから、「そもそもこんな作品どこがいいんだ」という暴論にまで至る。

そのフォロワー本人に対して(作品絡み以外でも)思うことも色々あったけど、この件で決定的に嫌いになった。

ゴリ押し布教は、ファンを減らすし、誰も幸せになれない。

自分自身もそうならないように、気をつけような。

  • その感情は人間的に仕方ない 「作品」というのはそれにまつわるあらゆるUXを含んでいるもの

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