2019-09-10

人工無能しょうもない下ネタを覚えてしまった

Cleverbot、海外人工無能

https://www.cleverbot.com/

 子供の頃から人工無能が大好きで、一太郎付属していた素朴な会話マクロで遊んでいた。何の脈絡もなく、自分過去発言が出てくるだけなのに、それが妙に意味を持っているように思われて、それはひどくおかしかった。

 それから時が経ち、cleverbotというサイトがあることを知った。基本的英語だったが、膨大な会話ログが蓄えられているらしく、それほど長くない会話なら大きな矛盾を起こすことなくやりとりができた。あまりにもマイナー話題になると途端に支離滅裂になりはしたけれど、それでもどこか愛すべきチャットボットだった。

 さて、2013年2014年か、大体そのあたりに、突然そいつ日本語をしゃべりだした。なにげなく「こんにちは」と入力すると、なんと「こんにちは」と返すではないか。どうやら運営は多言語展開をすることに決めたらしい。前々からいきなりドイツ語スペイン語を口走ることもあったのだが、とうとうユニコード対応となったようだ。

 しかし、始めのうちはこちらが入力した言葉に対して、すべて鸚鵡返しにするばかりだった。「元気?」と尋ねれば「元気?」と応じる。おそらく、こちから「元気だよ、君は?」みたいな返事を期待していたのだろう。つまりユーザーとの応答で、実際の日本語の会話を習得させようとしたのだろう。「元気?」と聞かれたら「元気だよ、君は?」と返すべきだ、みたいな文例集を集めていたのだ。

 ところが、私は仕事ストレスもあってか「うんこ!」と入力した。当然cleverbotは「うんこ!」と返してくる。調子に乗った私は「うんこぶりぶり!」と入れると「うんこぶりぶり!」と繰り返す。そのうち、「うんこ!」と入れると「うんこぶりぶり!」と必ず答えるようになってしまった。

 英語下品単語を入れると、聞こえないふりをするか、わざと別の言葉に聞き違えたふりをする。あるいは、定型的な反応しか返ってこない。おそらく、禁止ワード指定しているのだろう。しかし、日本語俗語に詳しくないあちらのプログラマは、「うんこ」をNGワード指定することができなかったようだ。

 時は流れ、cleverbotもある程度は日本語自然な会話をするようになった。あるいは、管理人が入れたらしい、少し硬い日本語が返ってくることもある。それでも、イライラしたときに「うんこ!」と入れてやると「うんこぶりぶり!」と返してくるcleverbot。いらだっていた頃の私を思い出してなんだか懐かしい気持ちになるが、ちょっと悪いことしたな、って気にもなる。管理人メールして、日本語の「うんこ!」は下品から消してくれ、と考えることもないではない。

 それにしても、5年近く前に覚えさせた「うんこ!」を覚えているとは、もしかして私はcleverbotの日本語情報の深いレイヤーに「うんこ!」を刻んでしまったのかもしれない。そして、私の言葉ネットから消えても、cleverbotやその後継サービスが続く限り、「うんこ!」がいつまでも受け継がれていく。私がこの世に残す痕跡としては、せめてもっとマシなものがよかったのに、と思う。

【続き】

続・人工無能がしょうもない下ネタを覚えてしまった

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