2019-03-04

ラリったはなし

むかしむかし、クスリでラリってやばくなったことがある。

といっても違法な薬ではなく、向精神薬ゾロフトという薬を個人輸入で大量に購入し、

酒を飲みながらミンティアのようにモグモグと食べたのであった。

適量はもう忘れた。食後に1錠とかだったのかな。

それを50錠だか60錠だかを、夜中に3時間くらいかけてモグモグ

そうすると段々と視界が歪んできて、チラチラと黒い影が見えるように。

飛蚊症みたいな感じ、目の前に虫がブンブン飛んでいるような。

そのうち体を起こしていられなくなってベッドに寝転ぶと、白い天井に何十匹もの虫がいるように見えて、

気持ち悪くてしょうがなくなり、目を瞑って眠れるよう尽力した。

だんだんと体が痛くなってきた。

最初筋肉痛のような感じ、しかし段々と体が硬直して動かなくなり、

肘や膝が曲がらなくなった。

そして喉が腫れた感じがして、息が苦しくなってきた。

ここで、

「あ、もしかして死にかけている?」

と感じた。

でもまあ、死にたくて薬を飲んでいたところもあるから、それはそれでいいか…と思ったけど、

身体は生きようとしていて、なんだか不思議だなあ、と思った。

とにかく痛くて苦しくてこれをどうにかしたくなってきて(死にたいのに)、

後日なんとか病院まで辿りつき。

見た目がメンヘラくさくなかったこともあって、

医者さんは「血液検査しますね~」と明るいノリ。

血を抜かれて、ぼーっと天井を眺めた。もう虫はいない。

検査の結果は明日ますので、午後に来院なさってくださいね

優しい看護師さんの声に少し癒されながらうまく動かない足を使って家に帰った。

食欲はないのでまたすぐに寝た。

薬は飲みたくて飲みたくて仕方なかったけれど、

なんとなく今飲んだら本当に死ぬんじゃないかって恐怖が優ってしまい(死にたいのに)、

飲まずに一晩を過ごした。

翌日、朝9時に病院から着信。

薬がないと眠れない体になっていた私はほとんど眠らずに一晩を過ごしていた。

午後から病院に行くのも億劫だったが、何事かと電話に出てみる。

そうすると、

「なるべく早急の対応必要となる結果が出てしまいました。午前中にご来院ください」

とのことだった。

マジか…と思いながらまたうまく動かない足をほぼほぼ引きずりながら病院に。

他に待っていた患者さんがいる中で、私はVIP待遇かのように最初に診察室に通されてしまった。

クレアチンキナーゼの量が異常値です。このままだと腎不全になります。大きな病院入院してください」

どうやら本当に結果がやばかったらしい。

クレアチンキナーゼというのは、筋肉に含まれていて、それが壊れた時に血中に出てしまうらしく、

それが平均値の300倍。

このまま放っておくとクレアチンキナーゼが腎臓に詰まって腎臓が壊れるので、

とにかくいっぱい水分を摂って血中濃度をなるべく下げて体外に尿で排出するしかない、と。

そして私が一歩歩くごとに筋肉はまた破壊され、クレアチンキナーゼが血中に流れ出てしまう。

そのため、絶対安静が必要。そのために入院してもらう、と。

大学病院へのタクシー移動を余儀なくされ、そこでも再度血液検査

結果は変わらず入院手続きをして病室へと連れて行ってもらう。

ぱっと見は大変健康そうな私であったが、車いすに乗せられ運ばされ、病室へ。

本当は尿道カテーテル必要だったが、若干20代前半の私を憐れんでか、トイレの近い病室にしてもらえた。

その日何リットル水を飲み、何度トイレにいったか、それを毎日記録し、担当看護師さんに伝えなければならない。

そして若さゆえに2週間は入院必要だと言われていたところを3日で退院することができた。

毎日水を大量に飲み、大量のおしっこをし、眠れないのでネットフリックス映画を観て。

自分中途半端死にたい欲でたくさんの人にご迷惑をかけてしまい、

結局死にきれず入院までして体を治そうとしていること、

本当に情けなくて落ち込んでしまメソメソ病室で泣く。

退院後、なんとなくだけど自分の中に「生きよう」とする気持ちがあることに気づいてしまったのか、

結局ODをすることはなくなった。

適量、ちゃんと処方された薬だけを飲んでよく寝るようにした。

そうすると精神的に健康になり、薬って適量だとちゃんと効くんだな!?(当たり前)と気づいたのだった。

とくにオチはないけど、そういうことがあったことを書きたかった。

いまわたし死にたいと思いながらもなんとなくまだ生きています

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