『リテラシー』『モラル』のような、曖昧な意味の言葉を定義なく使うバカが多すぎる。
インターネットに限らず、テレビから各種イベントのタイトルにまでこういう言葉は進出している。
だが、このような曖昧な言葉を使うのであれば、まず定義をはっきりさせてから使うべきだ。
『リテラシー』『モラル』みたいな言葉は、定義なくそれ単体で用いた場合、結局『常識』という言葉と同じ意味しか持たない、ということを理解している人間はどれだけいることやら。
例えば、会社で作業している時に、突然隣のヤツから「お前、常識がなってねえなあ」なんて言われたらどう思うか?
イラッとして、何だこいつと思う人が多いだろう。「常識ってなんだよ」って言い返す人も多いかもしれない。
もしかすると、それは正しい批判なのかもしれない。が、だったら最初から具体的に言えや、と思うはずだ。
そして、往々にして、こういう言葉を使う人間の大半の『常識』には有効な根拠がない。
これは横文字にしても何も変わらない。「お前はリテラシーがない」「お前はモラルが欠けてる」とか、いきなり言われたら困惑するだろうし、腹が立つだろう。
まあ、百歩譲ってイラッとするだけならいい。仲のいい人間同士で言い合うなら、まあバカだと思うがそこまで問題にはならんだろう。
だが最大の問題は、仲良し同士とは限らない、議論などの場でこういう言葉を使う上位互換 of バカがいるということだ。
議論中にこういう曖昧な意味の言葉を使うとどうなるか? 言われた側が苛つくのは言わずもがな、発言した人間の立場によっては、周りを一気に萎縮させることになりかねない。
お偉いさんから「君は常識がなってないねえ」とだけ言われたらどう思うか? 何か悪いことをしたか、と長時間悩む人も出てくるだろう。
そんな直接的なことでなくても、議題について「そんなことは常識だろう」と言う人が出てきたら、疑問を持った人がいたとしても「いや、自分が『常識』を知らないだけで、実は正しいのかもしれない」と思い込んでしまう場合があるかもしれない。そしてそれは必ず起こる。後で訊いてみたら「きっと正しいのだろうと思って反論できなかった」という話が出てくるなんてザラだ。
議論以外、例えば最近のITmediaの記事などにもこの害悪は広がっている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/25/news011.html
この記事によれば、『「TikTok」で動画を投稿したり、スマートフォンアプリを開発する』ことが『ITリテラシー』なんだそうだ。
この両方をやったことがない人は『ITリテラシー』がないと言われているようなものだ。読んだ人のどれだけがこの基準をクリアしているのかは分からないが、そもそもおかしいと思わないか?
だから、曖昧な言葉を定義なく使うのをやめろ。発言して気持ちがいいのは本人だけだ。
こういう言葉は便利だよな。自分が気に入らないものに対して『リテラシーがない』だの『モラルがない』だのと批判を加えるにはうってつけだ。
自分がさほど詳しくなくても、こういう言葉を使って横文字を並べておけば、お手軽に知識人の気分になれるしな。ブコメやTwitterにもよくいるけど。
本当に詳しい人なら、もっと具体的な話ができるはずだ。批判一つにしても、法的根拠、背景知識、そもそもの根本的問題など、話すべきことはいくらでもある。
結局、横文字をわざわざ使わなきゃならない人間っていうのは、具体的に話そうとすればボロが出るからこそ横文字を乱用するんだろう。
『ディープラーニング』『AI』みたいなバズワードを理解もせずに振り回すオッサン こういうお前から見ればバカに見えるおっさんだってIT以外の分野ではお前より賢かったりお前より...
この記事によれば、『「TikTok」で動画を投稿したり、スマートフォンアプリを開発する』ことが『ITリテラシー』なんだそうだ。 「ソフトを操作して作品を作る」、「プログラミング...
「リテラシー」という言葉は見栄を張りたい奴が使うイメージ
どんな社会集団の中で生きてるのwww
ミエハリー