2018-05-12

あの頃、俺は変態だった

世の中には妙な性癖を持っている人というのがいる。どれくらいの割合かは分からないけど、いわゆる変態と呼ばれる人はとにかく少なくない数、存在する。

自分が男の異性愛者なため、そこ視点での話になってしまうが、女性特定の部位や、衣装シチュエーションなどに異様にこだわったり、あるいは特定年代女性に傾倒したり、二次元女性じゃないと興奮しないだとか。

かくいう俺はというと…とにかくもう、至ってノーマルなのである

普通に三次元の、同年代アラサーから、まあ20代くらいの女性が好きで、一番好きな体位は正常位だ。

セックスとき、妙なプレイを試そうなどという気も毛頭ない。

女の子が痛そうにしているのは嫌なのでSではないし、自分が痛いのも嫌なのでMでもないのだろう。

あえてこう表現するならば、変態的にノーマルなのが、俺という人間だと言ってもいい。

そんな俺だけど、その昔、性に目覚め始めたころ…具体的には中学生の三年間ほどだったろうか。

あの頃、俺は変態だった。

自分自身が未熟な年齢ではあったが、膨らんでない胸、陰毛のないマ○コに対し強烈な憧れを抱いており、要するにロリコンだった。

毎日毎日、好きな女の子をむりやり犯す想像をして、自慰行為に耽っていた。

若さゆえの性欲の強さがそうさせたのか、また、その性欲の発散方法の「知識経験」が乏しすぎて、歪んだ形で現れたのか…

そんな俺だったが、歳を取るにつれて、本当に偶然、たまたま、運が良く、現実女性普通に付き合ったり、普通にセックスしたりして、普通に色々と経験しながら、気がつくと、あの頃の俺はなんだったのか?

どこにでもいる、至って普通性的嗜好をもった男になっていた。

社会生活に支障をきたさない限り、変態であること自体は罪ではない。変態が高じて社会に適合できなくなったときそいつ個人病気判断されたり、犯罪者となってしまうというだけの話だ。

それは議論余地のない、前提だと思ってる。

ただ、なんというか、近ごろは、変態変態でいることが許されすぎているような気がする。

インターネットの普及で匿名での交流一般化していることと、関連しているのかは分からないけれども。

本人が苦しんでいるのならともかく、幸せなら別にいいのかもしれない。

でも、一人の男の体験談として、「普通」を知ることによって、変態が解消されるということもあると、匿名でもいいから書いておきたかったのだ。

専門家でもないし説得力はないが。

しかし書いてみて改めて不安に思うけど、あまり普通すぎる性的嗜好というのは、むしろ変態的なのかもしれないなあ。

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