2016-06-07

あの全能感はどこへいったんだ

大学時代、これといってやることもないかウェブサイトを作って遊んでいた。

当時はHTML,CSS, JSを書いてレンタルサーバーにおいて表示させて楽しむところから始まった。スポーツニュースサイトRSSを読み込んで表示するだけのサイトを作ったりした。しばらくすると、Rubyというプログラミング言語を学びながら、ウェブフレームワークを使って動的なウェブサイト作ってみた赤の他人ウェブサイト書き込みをした時はとても嬉しかった。

バイトをしておらず、金がなく友だちもいなかった。没頭できる唯一の趣味ウェブサイト制作、その周辺のプログラミング作業だった。ネット検索すれば以下のような「ウェブサイトをつくって大成功」みたいな記事がたくさん見つかる。自分も、バイト代くらいはウェブサイトで稼げないものかと淡い期待を持っていたのだろう。

http://www.itmedia.co.jp/bizid/hitori_index.html

並行して、簡単TIPSプログラミングに関する概念解説みたいなことをブログに書いていた。どちらかといえばそちらのほうが人気を獲得していた。作ったウェブサイトはどれも流行らず、結局閉じることになってしまった。

頭のわるいFラン大学文系人間だった。黒い画面にテキストを打ち込むだけですごいことをしている気分になった。金にならなくても、少しずつ自分アイデアが形になっていくのが楽しかった。

しばらくして、これといって話題になるようなウェブサイトも作れずに就活の時期を迎えた。一流のIT企業をいくつか落ちて、中規模SIer(1次請け〜2次請けくらいの案件を取り扱う)にSEとして入社した。

仕事が始まると、毎月定まった給料がもらえることに感動した。真面目にバイトしたことなどなく、派遣単発バイトばかりだったため、まとまった給料をもらえる、そのこと自体に感動した。しかも、いくらか興味のある仕事だ。それはとても嬉しい事だった。

しかし、さらにしばらく経つと、どうも何かがおかしい。ウェブサイトを作っていたときに感じていた楽しさ、没頭感とか全能感といったような類のものが丸っきり無くなっていた。よく、大手SIer入社するとコードが書けなくて幻滅するというが、自分入社したのはプログラムを書く上でとてもいいポジションだった。下請けマネジメントをする会社でもなく、ブラック環境でめちゃくちゃな開発体制を強いられるわけでもない。

それなのに、プログラムを書くことに楽しみを感じなくなってしまった。入社当時は休日プログラムを書いていたが、今ではそれが苦しい作業になってしまっている。なぜなのかわからない。

あの全能感はどこへいったんだ。

  • 贅沢言いやがってコノヤロー! プログラミング以外を期待される年になったら地獄だぞ。 死にたい。

  • 請負の仕事ってのは誰か他の人のために作るもので 自分のために作るものじゃないし、 自分のアイデア振り絞って作るものでもない場合も多いし、 「これ作ったらもしかしてなんか面...

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