2015-07-02

Facebook虹色に思うこと

アメリカの各州で、同性婚が認められるようになったらしい。

その知らせを受けて、多くのFacebookユーザープロフィール画像国内外を問わず

虹色フィルター加工された。そういう画像加工の機能公式提供されたから、よく広まった。

でも、ひねくれ者の自分は「はー、結構なこって」

と冷ややかに見ていた。

そりゃ確かにどんなセクシャリティを持った人も同等に、結婚という法の恩恵

あずかれることは良いことだと思う。まったく反対しない。

支持か不支持かと言われたら支持するよ。

でもそれって異性愛である自分には何のメリットもない話だ。

まり、声高に支持するほどのことでもないんじゃなかろうか。

隣の県の県民税が下がったようなものだと思う。

先週の休日、友人たちと集まって人狼ゲームをした。

人狼ゲームの詳しいルール割愛するが、プレイヤーには役職が与えられる。

その中には、"恋人"という役が存在している。

"恋人"はプレイヤーの中から2名だけランダムに選出され、

どちらかが人狼(悪役)に食い殺されるか、

村人(悪役じゃない方)の合議で処刑されて死んでしまった場合

もう片方も後追いで自殺して死ぬ、という特殊役職である

自分という男の役職は"恋人"になった。相方男性だ。

その後、ゲームを進める中で、自分にとって有利に進めるため、

どうしても相方カミングアウトしなくてはいけない状況になった。

ぼくはふざけておどけて、男性の名を呼んで言った。

「あのう、実はおれ、◯◯と付き合ってんだ」

場はどっと沸いた、よく沸いた。

笑顔の中には、Facebookプロフィール虹色に染めている奴の顔もあった。

ぼくは同性愛者を揶揄した。みんなもそれに乗って笑った。

同性愛を嗤っていい、しか面白い」という、このパラダイム

狭い観測範囲だが、確信がある。きっとこのパラダイムは広い地域世代に共有されているだろうと。

そしてそれはほとんど何も変わっていないし、

たぶんまだ変わらないなと思った。

ここまで読んでくれてお分かりの通り、

正義感良心特にないので、だからどうと感じることはない。

しろぼくはこれから同性愛を嗤うし、嗤うので、きっと同性愛者にとって

不愉快存在でいつづけることだろう。

しかし、あの虹色をみているとどうも悲しくなってくる。

これ見よがしに虹色に加工したその顔で、平気で同性愛を嗤うそのツラの皮の厚さ。

たか性愛による差別から解放されたような風潮のなか、たしかに変わった法律と、

ほとんど変わっていない人の気持ち

そしてそれを悲しく思っている当の自分が、同性愛揶揄している事実

いや、人は本当、業が深い。

読んでくれてありがとう

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