2015-06-17

[]れいむのカフェ探訪

職場現在プチ流行中の言葉ITC意識高いカフェ)というものがある。個人経営カフェであり入口にはメニューの黒板。おちついたボサノバっぽいBGMラテ豆乳もあるよ(ソイラてっていうんだよ)。670円で高い。ランチは白いプレートに乗ったもの野菜とか魚が少しずつ乗ってるよ。スマホソシャゲやってるお客さんはいなくて、たいていは主婦2人組(お金持ってるっぽくて観劇展覧会の帰途多し)か、外回りクリエイティブサラリーマンプレゼン帰りで議論していることが多し)か、Macbook開いてる自由人っぽい人間(大きなヘッドフォンセルフレーム眼鏡)だよ。黙って座ってるとこちらを笑い殺しにするようなステキカイワが聞こえてくるので、職場では伝説息抜きスポットになってるよ。「俺はカラーパンフみてRGB値を当てられるんだ」みたいな自慢を三十分してるとか。

このITC特定カフェを指す隠語なんだけど、そのほかにSITC(少し意識高いカフェ)ってのもあって、これはチェーンなんだけどイシキタカイっぽいカフェのこと。おまえのことだCAFFÈ SOLARE。得意技はメニューアボカドとかフランクに投入すること。アボカドって言っておけば許されるあの雰囲気はまさにSITC。こっちは子どもずれのママ友(三人もしくは四人組)多し。オープンテラス席で「幸せ母親」を社会に見せつけるプレイに余念がない。

なお別種の存在としてDMCC(泥水コーヒーカフェ)ってのもあってうっすい香りのしないコーヒー一杯を、部下のリストラ数の勘定をしてる企業戦士銀行に頭を下げるマシーンと化した古参兵や競馬新聞聖書のように携えた壮年信徒が、ひとっこともしゃべらずに世界の悲嘆を共有する無言の空間摂取してる。こっちはこっちでカウンター席でラップトップ(傷だらけの古いLenovo)を広げ、青年時代の罪の告白のようにコードを書いてる中年もいるよ。クリエイティブってなんなんだろうね。

東京カフェは多様で楽しいよ。みなさまの職場の近くはどんなですか。世界の車窓から風味でレポしてほしいよ。

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