2014-09-05

CEDEC2014にボランティアとして参加して #CEDEC2014

CEDEC=Computer Entertainment Developers Conference

日本国内最大のゲーム開発者向け技術交流会、と銘打たれている本会であるが、国内外を問わないゲームエンジンメーカー大学研究成果の展示は勿論、各メーカーで第一線でゲーム開発に携わるプロデューサーによる講演を聞くこともできる。

今回、私は3日間ボランティアスタッフとしてCEDECに参加していた。

CEDECボランティアスタッフに選ばれるのはゲーム業界関連の専門学校生業界各社の内定者や新入社員などが中心であり、私自身もそうである

ボランティアの内容については割愛するが、ボランティアの空き時間や、シフト終了後の自由時間を利用して聞いた講演の数々や、展示されている新技術に圧倒され、また強い刺激を受けた。

 

 

 

が、それはある日、スタッフ控室で昼食を摂っているときに起こった。

私はその日のシフトを終え、20分後に始まるどうしても聞きたいセッションの為に急いで昼食を食べている最中だった。

人によってはそうではないかもしれないが、私にはどうしてもこれが信じられなかったので書かせていただく。

 

 

 

同じようにシフトを終えた集団が、横浜観光の予定を立てていたのである

 

 

 

それからしばらく聞き耳を立て、私は絶句した。(もとより喋ってはいなかったが)

おおよその内容は以下の通りだ

 

 

・彼らは遠方から今日の為に横浜を訪れていること

とあるゲーム会社(社名は伏せておく)の内定であること

・講演の内容はおろか、どのようなプログラムが組まれているかにさえ興味がないこと

 

 

CEDECには確かに技術的なセッションも多く含まれるが、その一方で広告戦略作品プロデュースに関わる事例など、セールスマーケティング的な側面の講演も多く存在する。

例え彼らが技術者でなかったとしても、デザイナーでなかったとしても。業界に参入する以上は、必ず聞いておくべき講演があるはずであるし、その価値は間違いなく高い。

(参考 CEDEC2014記事感想まとめ http://3dnchu.com/archives/cedec-2014-matome/ )

しかし、来年度以降ゲーム業界に参入することが間違いなく決まっている彼らには、それらの講演に対する興味がなかったのだ。

それはゲームが置かれている環境制作現場マーケティング手法などの一切に興味がないことに他ならない。

いま現在業界で働いているわけでもない私がこのようなことを書くのもおこがましい話ではある。

あるとは思うが、私自身はひとつ目標を持ってゲーム業界を志していただけに、大きなショックを受けたのだった。

 

 

 

空き時間に聞くことのできた株式会社セガ取締役名越稔洋は講演の中で「ゲーム業界は彼らにとって『興味のある業界の1つ』である」と仰っておられたし、また「様々な層から人材を求めてゆくことが必要」とも語っておられた。

また、「自分感性世間とのギャップ体感することが大事」とも仰っていた。

 

 

今回のことも「自分世間ギャップ体感すること」の1つであると前向きに捉えるとともに、これに懲りずに名越氏に倣って「同じ考え方や目的を持つ仲間を探し、交流を深めて行く」ことを続けてゆこうと決心した。

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