いつも思うのだが、
スーパーはどの店も
「鮮度が自慢」「美味しさが自慢」「国産で・・・」と宣伝する。
「安さが自慢」とも言ってはいるが、
「当店は多少鮮度を犠牲にしてでも、とことんまで安くします」とまでは
踏み込んだ店は見たことがない。
あの「下品」なドンキですら、
と店内放送している。
「あまり美味しくないが、メチャ安い」という表現は、ドンキですらしない。
1つ位
「当店は美味しさ・鮮度を犠牲にしてでも、安さを追求しました、
ビンボー人の味方です」というスーパーが、あってもいい。
どの店も
「当店は美味しさを追求します」とタテマエを語っているが、
「ホンネベースの客」を、真っ向から受け止めてくれる「ホンネベースの店」が欲しい。
「あからさまな安さ追求は、恥」のような文化が存在していたが、
「恥ずかしいなんて言ってられない、兎に角安さだ」という客も
増えてくると思う。
で、このチェーン店だが、
名は体を表わす、で、例えば
「『ビ』商会」(ビ、の周りにマル。一時期流行ったマルビ=貧乏を表わす)
という名前とか
「スーパー質より量」
という名前とか
「安かろう●かろうストア」(一応伏字)
という名前とか
「鮮度や美味しさを求める人は他店に行ってください」
とか
当然、店の商品は鮮度二の次で、
「ブレンド米」とか「中国産コメ」とか「福島セシウム牛」とか「遺伝子組み換え」とかを販売する。
恐らく、子持ちは買い物に来ないだろう。
「どうせ自分が食うものだから」ということで、一切見栄を張らない顧客。
勿論EDLP(エブリデイロープライス)なので、チラシなんか打たない。
広告なんかする原資があれば、それで値下げだ値下げだ。
「ビンボー自慢」のコーナーを設ける。
店に来るビンボー人が、それを参考にビンボーレシピを組み立てる算段。
ついでなので、
・・・我ながら名案だ、と思っていたが、
よく考えると、事業化に向けて3点「超えられないハードル」があった・・・
1.恐らくこの店の周りをビンボー人とか浮浪者がたむろして、
この店の周りにビンボー人が「住み着く」ので、
近隣住民から「スーパー質より量が出店すると、この辺の地価が下がる」と
猛反対運動を受ける
2.仕入れが難航する。
「●●豆腐店さん、あんた『安かろう●かろうストア』に豆腐卸しているの?
そんな豆腐だと、ウチは買わないよ」と、イオンから仕入れ打切の通告を受ける・・・
という風に、
「他の店との正常取引に影響が出てしまう」
「『ビ』商会に勤めているなんて、親に話せない」
てな感じで。