2012-02-28

個人情報保護正義なのか、それとも高木先生正義なのか

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20120226.html#p01

パ: お待たせいたしました。こちらでタイムズシステムについて確認をさせていただいたんですけども、パスモからタイムズお客様のお名前等の情報は一切提供しておりませんので、

私: そんなこたー訊いてないよ。

パ: はい、どういったことでしょうか。

私: え?何を調べてきたんですか?

パ: ……。あの、お客様が、さきほど、タイムズを含め事業者情報を持っているのであれば、マイページを閲覧できてしまうのではないか危険ではないだろうかというお話をされていたので、鉄道事業者に関しましては、パスモについて個人情報徹底管理をこちらから指導させて頂いておりますので、そういった勝手お客様の履歴について閲覧をしてしまうということは、ないように指導させて頂いておりますので、その、タイムズについてどういった情報を持ち得ているかという状況を確認させて頂いたという状況でございます

私: ええ、そしたら?

パ: はいタイムズには、パスモとして情報はお出ししていませんので、

私: だから、何でそれが答えになるですか。頭おかしいじゃないの? なんでそれが答えにな・る・ん・で・す・か。

http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20120226ddm002070124000c.html

 社会学者ジグムント・バウマンは「ゲーテッド・コミュニティー」を例として、過剰な「安全」の追求は何をもたらすかを述べている(「コラテラル・ダメージ青土社)。彼の卓抜な比喩によれば、それは「子供たちが完全に安全環境水泳を覚えられるようにと、プールから水を抜くようなものなのだ

 安全セキュリティーには「これで十分」という基準がない。それゆえに放射能のように、「これ以下は安全」というしきい値が未確定で、なおかつ眼(め)に見えない存在に対する場合ほど、安全性の追求は「強迫観念」に似たものになる。

 そうした強迫観念は、バウマンも指摘するように「恐怖心や不安、敵対心、攻撃性、道徳的な衝動の弱まり抑制に伴う、不安定さの縮小ではなく、むしろその急速な増大」をもたらす。また長期化することで、相互信頼が掘り崩され、猜疑(さいぎ)心(しん)の種がまかれ、意思疎通が難しくなる。

三点。

  1. パスモシステムの不備に対する指摘は、高木先生が全面的に正しいと思う。
  2. タイムズの件は「一連の個人情報があれば別の個人情報を抜ける」という議論の一例としてなら正しいが、同時に「実際にタイムズパスモの履歴を抜くことはありえない」という回答自体は正論だ。で、ユーザがその想定の元に(たとえ個人情報を使うと履歴が参照できると知っていた場合でも)タイムズID提供するということは、まぁ、ありうる。ここに商業利益の追求等が絡むと、提供された個人情報を使って密かに「名寄せ」をする動機が生まれる、という議論は可能だけど、それは個人情報取り扱いポリシーとか法規制という観点からも議論できるわけで、純粋技術論のみで論じれるものではない。
  3. 毎回思うのだが、高木先生の議論は「技術正論」に基づいて、相手の無思慮・不正義をマウントポジションボコるという形式を取るが、その行動が事実上「特定の政治立場」へのコミットと同義であることにどの程度自覚的なのだろうか。技術が「使い方次第」で様々な社会的意味を持ちうるように、いくら技術見地であることを強調しても、その議論から政治性を払拭することはできない。
  • http://anond.hatelabo.jp/20120228001241

    いつもどおり

  • http://anond.hatelabo.jp/20120228001241

    nanoha3 「「実際にタイムズがパスモの履歴を抜くことはありえない」という回答自体は正論」そうか? セキュリティってそういう考え方じゃないだろ。 そこを疑い始めると、二番...

  • http://anond.hatelabo.jp/20120228001241

    そもそも争点が違う。 パスモのIDを知っていて、生年月日などでアカウント登録をした場合、それが誰であれ「正規の」情報閲覧者になれる。 サービス提供側はパスモIDや電話番号...

    • http://anond.hatelabo.jp/20120301111020

      「パスモIDを入力する」というのが具体的にどういう意味を持つのか利用者に告知されていないのは問題だ、というのは俺も同意見だよ。早急に是正されるべきだと思うね。 2で言ってい...

      • http://anond.hatelabo.jp/20120301191739

        だから、2の問題がきちんと話されるためには、情報の価値が正しくユーザーに告知されてなければならないんだよ。 その上で、ユーザーが判断するんだ、運営企業の信頼性を。 クレ...

        • http://anond.hatelabo.jp/20120301195114

          うん。さっきも言ったけど、告知がない点が問題であることに異論はまったくないよ。高木先生はいつも「正しい」。 けれども、その「正しさ」が推し進められていった先に何があるの...

          • http://anond.hatelabo.jp/20120301201542

            受け入れ側の懐次第であって、 それを外部が云々する余地はないと考える。

            • http://anond.hatelabo.jp/20120301205941

              受け入れ側の懐次第であって、 それを外部が云々する余地はないと考える。 まさに。 「セキュリティ」という思想は、時にそういう多様性を毀損することがある、というのが俺の問...

          • http://anond.hatelabo.jp/20120301201542

            いやだから、思想とかじゃねぇんだって。 明らかな問題を隠蔽したまま、停止できるインターフェイスすら告知せず、 「どんな人でさえ、情報があれば正規なユーザーになれる」サービ...

            • http://anond.hatelabo.jp/20120301225930

              話の肝は、情報を得た企業・個人が「合法的に」正規ユーザーになれるって点なんだがな。 なりすまして情報閲覧することが違法にならない。

  • 社会正義と「技術的正論」「法律的正論」との関係について|ただの通りすがり

    以前からネットで見かけるが、何らかの正論をもって感覚的には変なことをごり押しする

  • 僕も高木先生叩きするよー

    http://twitter.com/ssig33/status/241195186196213760 マラのブログをきっかけにこれ幸いとばかりに高木先生叩きをしている人達が(人間的に)信用出来ない人達です http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/0...

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