正月にモンハンでリオレウス希少種を黙々と狩り続け、シルバーソル装備を揃えて、「やったー」と思っていた中、
ふと、ゲーム上の装備の組み立て方と、ファッションコーディネートの違いについて、
言語化しようという思いに駆られたため、殴り書きしてみる。
一般的にゲーム中の装備は「守備力」という絶対的指標に基づいて全身の装備を組み立てるのが基本だ。
それに対して、ファッションコーディネートは「守備力」に代わるもの、
例えば「お洒落力」というパラメータが、それぞれのアイテムに割り振られているわけではない。
…いや、実際はアイテム単品の個々で見ていくと「これ良いね」的な暗黙の「お洒落力」が存在するのだろうが、厄介なことに「お洒落力」は足し算で増えていくタイプのパラメータではなさそうなのだ。
(しかも、「お洒落力」が必ずしも「値段」と相関性がないのも、より事をややこしくしている。)
そのため、ゲーム的なコーディネート思考をすると、イマイチな格好になってしまう可能性が高いと思われる。
例として、次の2点を挙げる。
■1「シリーズ装備」の罠
ゲームでは「お、火炎対応の装備か。準備万端だね。」となるところ、
これを一般の世界でやると「おいおい、どこの火龍狩りに行くんだよwwww」となってしまう。
もうちょっと例えを変えると、「全身ミリタリー」「全身アウトドア」「全身ロッカー風」
「全身バイカーアイテム」「全身真っ黒」みたいなコーディネートをしていると、一般人としては本気過ぎて引いてしまうことになる。
ゲーム上では、レアアイテムで全身を固めた方が、強さを発揮することが多いだろう。
しかし、これも一般のファッションで流用してしまうと、チグハグなことになる事が多い。
「レアアイテム」を主張の強い、アクが強いアイテムや、強い色、強い柄などに置き換えて考えて欲しい。
アクが強いアイテムばかりを着ていると、見る側の焦点が定まらない。しかもそれぞれの雰囲気がバラバラだと手に負えない。
「これが今日のコーディネートのポイントだ」ではなく「これもこれも、これも今日のポイントだ」というコーディネートは自己満足に等しい。
全部を目立たせるのではなく、特定のアイテムをポイントにすれば良い。
そのためには、どうすれば良いのか?
それは「特定アイテム以外は無難なコーディネートにする」と良い。
聞いた話の受け売りだが、ドラマーが大きな音を出したい時にどうするのか?という話に通じるところがあると思う。
大きな音を出したい時、筋力を鍛えるのかというと、そうではなく「いかに小さな音を出せるようになるか」という練習をするという。
つまり小さな音を出せるようになることで、元々の大きな音を目立たせるようにするというのだ。
これをファッションに置き換えると、目立たせたいアイテムがあるのであれば、
全身を無難なコーディネートにすることで、特定のアイテムをより際立たせるのだ。
※ただし、ややこしい事にファッションには「絶対」というものが無いので、上記の例えにも例外が多数存在すると思われる。
例えば「高級なものを目立たせるためにチープなものを合わせる」というコーディネートは成立しにくい。
(個人的には、そもそも「高級なものを目立たせたい」という発想自体が下衆だと思うが・・・)
これらの理由から、しばしば「足し算」のファッションより「引き算」のファッションの方が、ファッション感度が高いとされているのだろう。
平和な町なのに全身ミリタリーだったらキモいけど、 被災地にハイヒールで取材に行くのもイタい。 TPOじゃね?
それって、もはやファッションじゃなくね?w 『「RPGの装備」と「日常の装備」の違い』になってしまうw
よくわからないけど、裸装備で狩りをするのが最強って事か?