「ソフトマター」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ソフトマターとは

2021-03-04

ゼロコロナを信じる教授ニセ科学

中国科学院大学温州研究課題組長(教授),兵庫県立大学客員教授ソフトマター物理レオロジー)の瀬戸亮平先生ゼロコロナとwithコロナで縦軸を感染者数の対数とする図を使って、withコロナ批判し、ゼロコロナを推奨している。しかし、この図は対数ではありえない0の値が縦軸にある。

対数軸なら、1,000, 100, 10, 1, 0.1, 0.01, 0.001 と0に近づいても0には決して到達しない。でも、瀬戸亮平先生は1から少しで0になるニセの図を描いている。

縦軸は感染者数だから小数にはなりえず、瀬戸亮平先生の図は正しいと反論するかもしれない。しか10日に1人感染者が見つかれば平均0.1、100日に1人感染者が見つかれば平均0.01と考えれば、小数は不自然ではない。

また、潜伏期間は2週間程度なので、2週間感染者が0であれば0になると反論するかもしれない。しかし、症状が出ていないが感染した人が気づかないなら、ウイルスがどこかにあるまま感染者数0が続くことは十分起こりうる。

対数グラフでは決して到達しない0に到達すると誤解させるニセグラフ瀬戸亮平先生公表し、東京大学物性研究所教授の押川正毅先生神戸大学惑星学専攻教授牧野淳一郎先生がかかわっているのを見ると、日本科学技術対数グラフすら正しく書けないレベルですでに終了していたことを否応なく実感させられる。

2019-06-14

大学研究力が衰退したたった1つの理由

先に結論を書く。

大学研究力が衰退した最大の理由は「教育改革である予算の減少が最大の理由ではない。

教育改革をやめれば、予算を増やさずとも研究力は向上する。

もっと平易に書けば、

教育を頑張りすぎたか研究力が落ちたのである

教育には手を抜いて、研究に力を注ぐべきである

過去研究成果が現代ノーベル賞受賞に結び付いている理由を端的に言えば、

「昔は教育適当にやっていたから」であり「時間たっぷりあったから」である

今は、産業界から圧力で様々な教育改革が強烈に進められている。

皮肉なことに、どんなに教育に力を入れて優秀な人材を育てても、その能力を十分に活かすだけの場所が今の産業界(とくに経団連)には存在しない。

そんなことは「退職しました」系のエントリでも読めば明らかだ。

改めて言うまでもないが、大学教員が持つリソースは有限である

教育リソースを割けば、その分、研究に割くリソースが減る。

各種の統計データから明らかになった我が国大学研究力の凋落は、教育に力を注ぎ過ぎたためである

今や経済界から圧力によって、グローバル教育、実務教育大学改革入試改革、成績評価厳格化、はてはAI人材育成と、

研究以外のことにエネルギーを投じてきた結果が今の惨憺たるありさである

どれだけ教育改革を進めようが、そこに終わりがないことは、現在の小中学校先生方の疲弊ぶりを見れば明らかである

道徳教育英語教育プログラミング教育、その他もろもろ、際限なく要求が出され、現場疲弊しきった今の小中学校は、文科省に振り回される国立大学の行く先を示している。

この根源となっている、助成金を餌にした教育改革競争文部科学省は今すぐやめるべきである

例を挙げよう。

文部科学省が立ち上げる奇異なプログラムは数多くあるが、

そのなかの1つ「平成31年度卓越大学プログラム」の申請状況を見るといい。

https://www.jsps.go.jp/j-takuetsu-pro/data/shinsei_jyokyo_31.pdf

大学提案しているプログラム名称をいくつか抜粋しよう。

東北大学システムインテグレーションを基盤とする社会実装イノベーション卓越大学プログラム

山形大学ソフトマターインダスリー創成スマートシステム卓越大学

筑波大学)138億年の進化相転移に学ぶダ・ヴィンチ人材成プログラム

千葉大学アジアユーラシアグローバルリーダー養成のための臨床人文学教育プログラム

信州大学ファイバー工学と異分野融合が織りなすスマート生活創造者育成プログラム

名古屋大学情報生命科学コンボリューション on グローカルアライアンス卓越大学

大阪大学)多様な知の協奏による先導的量子ビーム応用卓越大学プログラム

神戸大学メディカルバリュクリエーター成プログラム

今の大学の混迷ぶりを如実に示している。

こんな意味不明プログラム名称を掲げて、組織運営をいじり倒すことにどんな意味があるのか。

助成金欲しさのために、東大京大をはじめとするが一流大学たちが教育改革ごっこを強いられているのである

嘆かわし限りだ。

経団連の偉い人が言うように、大学レジャーランドで構わない。

これだけ教育改革が進んだ今でもレジャーランドと言われるのだから、いっそ昔の状態に戻すのがよい。

勉強したくない学生は、授業料だけ払って遊んでいればいいのである

そんな中で作り上げる人的ネットワークにも、自己と向き合う時間にも十分価値があるだろう。

勉強したい学生には、今の大学は十分に学べるだけの環境が整っている。

各分野の専門を極めた大学教授陣に意味のない教育改革ごっこをさせるよりも、研究に専念する時間を与えるべきである

柴山昌彦文部科学大臣には、上記の内容を是非読んでいただきたい。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん