はてなキーワード: ヒカシューとは
昔、HUNGRY DAYSというバンドがいた。
wikipediaによると、
2003年、TEENS'MUSIC FESTIVALに出場し、ティーンズ大賞を受賞する。大賞受賞曲となった「明日に向かって」でメジャーデビュー。さらに、映画「ビートキッズ」のオーディションを受け合格し出演している。元気で飾り付けないストレートな歌詞が魅力。若いリスナーにメッセージを送り続けていたが、2006年春に解散した。
この「明日に向かって」が流れていたのが僕とHUNGRY DAYSとの最初の出会いだった。
【LIVE】HUNGRY DAYS 明日に向かって ‐ ニコニコ動画:Q
「あーメンバー僕と同い年なんだなー」
「なんじゃこのゴイステみたいなサウンドは」
「うわー青いなーほんとうに青いなーこいつら」
とゲンナリしつつも青春だらけの歌詞と曲に魅かれていった僕は彼らの曲をヘビロテしまくっていたのを覚えている。
曲がやたらとゴイステに似ているのは、今は亡き公式サイトによるとメンバー全員がゴイステ好きだったから。
とは言うものの、高校を卒業してから彼らの曲は聴かなくなり、気付いたら解散していたのをwikipediaで知った。
バンドを解散した後メンバーが何をしているのかさえ分からなかった。
とは言うものの、1年に1、2回くらい「こんなバンドがおったなー」って感じで曲を聞いていたりしていたわけだが、
昨日ベースの人とイケメンドラムの人が女性ボーカルを迎えてバンドを組んでて「ポストいきものがかり」と呼ばれて
ブレイクし始めている事を知った。昨日のドラマの主題歌歌ってるし。
それはもうびっくりである。閃光のようにバァっと光ってひっそりと消えていった人たちが、今こうして
彼らを見ていると、デビュー時期とかは微妙に違うけど、ほぼ同年代のBase Ball Bear と RADWIMPSを思い出す。
ゴイステの影響を受けまってたHUNGRY DAYS。
ナンバガの影響受けまくってたBase Ball Bear。
早々に解散してしまったHUNGRY DAYSと違い、ベボベとradは今でも活動を続けているけど、
ベボベはなんだかスタイリッシュヒカシューみたいになっているし、
radは色恋まみれのBUMP OF CHICKIENみたいになっている。
思い出は変わらないけど、人って本当に変わるもんだなあとしみじみと思ってしまったのだった。
高校生のくせしてなんだかもうやったらめったらコアなダンスミュージックフリークな某氏とたまに話してると彼は今電波ソング(あるいはAKIBA-POP)に注目してるらしい。たしかに彼の推すMOSAIC.WAVなんかを聴いてみるとポップで時にダンサブルでさえあり面白い。俺はもともとネット暦の長いものだから電波ソングをちょくちょく聴いたこともあったのだけれど、思い返してみるとそれらもみんな電子音がふんだんに取り入れられダンスミュージック的な要素を多く含んでいたように思える。……なんでだろ?
ゲーム音楽がもともとテクノの土壌をはぐくんでいたというのもあるんだろうけれどやっぱりテクノにそういうスタイルを受け入れる器があったんじゃないかと思う。ヒカシューとか聴いててさー電波じゃん、電波ソングじゃん、と。パンク・ニューウェーヴのシーンのなかではキワモノ系のパフォーマンスを受け入れる器があった。というか、キワモノ系パフォーマンスの巣窟みたいなもんじゃないですか。キワモノとまではいかなくても、YMOとか洗練されててクールなアーティストの方が少数だった、というまあイメージなんですけど。でそっから人生とか出てくるわけでしょ。そのまま電気に至ってバカ詞+ダンストラックとゆーのがある種スタンダードと化してカラテクノとかナードコアが出てきているというのが個人的な見解。そっからオタクとテクノの相関関係が明確になってきてそして電波ソングへ……
まあ、どうにかして電波ソングを音楽史の中に結びつけるという試行はとりあえずここでお開きにするとして、結局ダンス系のトラックのほうが「それっぽい」曲を作りやすかったのかなあ、とも思ってる。もともとトラック自体はどうでもいいわけじゃない? 電波ソングって。とりあえずノリがよくて、ポップだったらOK。その用件を比較的満たしやすいスタイルがたまたまテクノ・ユーロビート・トランスなどのダンスミュージックだった、と。
なんてここまで書いていまさらPerfumeとかスパンクハッピーとか思い出して、アイドル+ピコピコ/テクノポップというラインからの進化系なのかもしらないとも思い始めた。
……んまあとりあえずメモってことで。
P.S.この記事書く為に片っ端から電波ソング聴いてたらなんか死にたくなってきた