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2011-11-20

http://anond.hatelabo.jp/20111113162436

http://www.nikkei.com/tech/business/article/g=96958A90889DE1E4E7E6E3E7E4E2E3E4E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;dg=1;df=5;p=9694E2EBE3E3E0E2E3E2E1E7E2E4

 ソーシャルゲームは従来のビデオゲームとは違う道筋をたどって急速に普及した(別掲記事「激動のゲーム市場をめぐる3つの誤解」を参照)。単にユーザー同士が交流できるゲームという意味では、家庭用ゲーム機パソコンオンラインゲームが先に実現している。

 DSと3DSでいえば、無線LANを経由した「すれちがい通信」がそれにあたる。任天堂がこの12月に発売する3DS向けソフトマリオカート7」では、ネットを通じて「コミュニティー」で対戦仲間を募り、世界中ユーザー8人で同時にカーレースを楽しむこともできる。12月にSCEが発売する携帯型ゲーム機「PS Vita」は携帯電話ネットワークを利用して、さらに交流を密にしようという試みも始める。

 一方、モバゲーやGREEに代表されるソーシャルゲーム携帯電話を利用し、ゲーム自体には無料で参加できるのが大きな特徴。ユーザー同士の交流課金のための重要モチベーションとして位置づけられ、ゲームを早く進められたり、強くなったりする有料アイテムの購入を促すものが多い。

 最近ではGREEの「ドリランド」のように強いカードを集めるタイプソーシャルゲームが主流となっており、強いカードを得られる可能性がある1回数百円程度のクジ引き「ガチャ」が主な収益源となりつつある。最初無料で、のちに課金を促すビジネスモデルである以上、競争が激化するにつれ、ユーザー射幸心をあおる方向へと突き進まざるを得ない。

http://www.nikkei.com/tech/business/article/g=96958A90889DE1E4E7E6E3E7E4E2E3E4E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;dg=1;df=6;p=9694E2EBE3E3E0E2E3E2E1E7E2E4

 「日本欧米に比べてブームが作られやすいが、飽きのペースも速い。このままバトルものカードものばかりだと、ユーザー食傷気味になる可能性はある。また、『ガチャ』を収益源とするゲームあおり要素が強く、嫌気からユーザーが離れることもあり得る」。ソーシャルゲームに詳しい大和証券キャピタル・マーケッツアナリスト白石幸毅氏はこう指摘する。

 ソーシャルゲームは一部のハマったユーザーによる課金で成り立つ。重課金ユーザーは全体の数%といわれ、多いユーザーになると月額数万円もの資金を投じるという。一方、家庭用ゲーム機は「ハードの保有期間や1つのソフトで遊ぶ日数を考えると、じつは娯楽の費用効果としてはけっこう安い。問題はユーザーを惹きつけるようなジャンルソフトを投入できるかだろう」(白石氏)

 やはりソフト次第ということになるが、「定額」という安心感から家庭用ゲーム機世界が見直される可能性も出てきた。月に数万円課金したとしても大人は自己責任で済むが、親元にいる小中高生はそうはいかない。任天堂子ども向け需要追い風が吹くこともあり得る。

 今年7月の決算説明会で岩田社長は、「将来、任天堂の何かのゲームの追加ステージとして、『これを遊ぶためにはあといくら払っていただけませんか』ということはあって良いのではないか」と前置いたうえで、こう明言している。

 「『数字パラメーター(設定値)だけを触って、何かの鍵を開けるとか、何かがものすごく有利になるとかという形で課金する』ということは、クリエイティブの労力への対価ではない全然別の構造です。それを追求すると確かに短期的に収益は上がるのかもしれないのですが、お客様と私たちの間での長期的な関係は作れないのではないかというふうに思っていまして、こういう形での課金は、私たちのコンテンツに対してはすべきではないと、いうことも話しています

 
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