はてなキーワード: ガザ地区とは
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2731691/5823544
http://www.guardian.co.uk/world/2010/may/25/gaza-flotilla-aid-attempt
イスラエル、一万トンの支援物資と40を超える国々からの800人活動家・政治家をのせた、8隻の船団を阻止すると言明
2010年5月25日エルサレム発 ハリエット=シャーウッド記者
・ 何千トンもの建材・医療器具その他の支援物資をのせた8隻の船は、数日後にガザへ出航するように準備している。パレスチナ地域の封鎖を破ろうとする船を阻止すると言明しているイスラエルと対峙することになるだろう。
・ 3隻の貨物船と5隻の旅客船は、キプロス島とガザ地区の間の公海で集合し、ガザ市へ向かう計画だ。イスラエル軍は船団を阻止し、イスラエルのアシュドッド港へ曳航すると予想されている。
・ トルコから3隻を含む船団のたちあげには、アンカラの支援を受けた人道支援グループ、IHHが関わっている。トルコとイスラエルの外交関係は、イスラエルが2008-09年の3週間戦争の火ぶたを切ってから悪化している。船団の阻止は両国間の緊張をいや増すだろう。トルコ首相エルドアンは船団を通すようイスラエルに呼びかけた。
・ イスラエル外務省広報官パーモアは「この件はイスラエル=トルコ関係をさらに複雑化させるかもしれない」と語った。
・ 船団には、一万トンの貨物と、40を超える国々からの七百人から八百人の活動家と政治家が乗っている。貨物は、建材・医療品・学校で使う紙を含む。歯科手術機器一式を積んだ船もある。ガザの子供たちへのクレヨンとチョコレートも積まれている。それらは寄付で賄われた。
・ 船団をたちあげたフリー=ガザ=ムーヴメントのバーリンは、「私たちはガザ地区の封鎖を破り、百五十万のパレスチナ人を飢えさせる権利がイスラエルにないことを世界に伝えようとしている。ガザの人々によるインフラ再建のため、死活的に重要な物資を運んでいるのだ。」と語った。
・ 約三年前にパレスチナのイスラム主義運動ハマスがガザを掌握してから、イスラエルはガザを経済封鎖しつづけてきた。ほとんど全ての輸出入は禁止され、限られた食料と医薬品の持ち込みだけが許可されてきた。
・ フリー=ガザは過去6回パレスチナへの支援船団をたちあげた。ここ3回はイスラエル軍により阻止された。今回はガザへの支援を届ける最大の試行となる。バーリンは、「これまでの船団で異議申し立てをしてきた。今回のは現実的な効果をもたらすだろう。」と語った。
・ イスラエル海軍はガザ沿岸20海里を封鎖していて、現地の漁業に壊滅的な影響を与えている。パーモアは「船団がガザの水域に入ることは許されないだろう。そこはイスラエルとの戦争を宣言した国の領域で、規制されずにガザへの出入りはできない。」と語った。
・ バーリンはイスラエルの脅しを糾弾した。「彼らはガザを占領していることを認めようとしないのだから、ガザ水域を規制する権利を持たない。私たちではなく、彼らの方が非合法なのだ。」一方、イスラエルは国際法の枠内で行動していると主張する。
・ トルコのフェリー、マーヴィーマルマラ号は今日アンタリヤに入港した。2隻の貨物船と一緒にギリシャからの船を待っている。「私たちは数日以内に集まって出航する。」IHHのホサインは語った。
・ ガザの国連機関の長ギングは、もっと多くの支援船の来航を催促した。「私たちはイスラエルがこれらの船を阻止しないと信じている。なぜなら海洋は自由だからだ。多くの人権団体が同じような段階を踏んで成功し、ガザの包囲を破ることが可能なことを明らかにしてきた。」
・ 今週初め、3週間の軍事紛争で生じたインフラ被害の4分の3が、封鎖のために修理されないでいるという国連報告書が出た。
・ イスラエル首相報道官レゲフは、「人権活動家が人権を野蛮に抑圧している体制の弁明者として活動しているのは奇妙だ。ハマスは女性・ゲイ・クリスチャンを抑圧し、独立したメディアを潰し、全ての政治的反対派を破壊してきた。」と語った。彼は毎週一万五千トンの援助物資がガザに許されていると加えた。
・ 支援船団に抗議して、イスラエル市民の乗りこんだ何ダースもの船が週末の水域を占拠した。
・船
貨物船4隻
旅客船4隻
・旅客・貨物
一万トンの物資(以下内訳)
セメント
学校用20トンの紙
クレヨンとペン
・資金
去年の冬に引き起こされたガザ紛争にかんする国連調査団の報告書が公表されました。400ページを超える分量なのでとても全訳はできませんが、一部でも紹介してみたいと思いました。
参考「NGO共同声明 : ガザ紛争:ゴールドストーン勧告の実現にかんする共同要請書」
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=713
http://anond.hatelabo.jp/20090123202617
以前に訳したパレスチナの母親からの手紙です。イスラエル政府による封鎖は依然として続いたまま、また冬が来ます。
Report of the United Nations Fact Finding Mission on the Gaza Conflict
http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/docs/12session/A-HRC-12-48.pdf
報告書のPDFファイルです。今回は16ページと17ページより抄訳しました。急いで作った拙い訳ですみません。
1. 封鎖
27. 調査団はイスラエルがガザ地区に押し付けた政治経済的な孤立のプロセス(一般に封鎖と呼ばれる)に注目します(第5章)。封鎖とは以下のような手法によります。ガザに輸入され得た物品に対する制限や人、物品、サービスに対する国境通行の閉鎖で、時には数日にわたり、燃料と電力の供給カットを含みます。ガザの経済を更に厳しい状況にしているのは、パレスチナの漁師に開放された漁区の削減と緩衝地帯の設置です。緩衝地帯はガザとイスラエルの境界に沿い、農業と工業に活用できる土地を削減しています。非常事態の創出に加え、封鎖は軍事作戦のもたらした緊急事態に住民と保健、給水ほかの公的部門が対応する力を著しく弱めています。
28. 調査団は以下の見解を取ります。イスラエルには引き続き、第四ジュネーヴ条約の下、可能なあらゆる手段を用いて、無条件で、ガザ地区住民の人道的必要に見合う食糧、医療品等の供給を確保する義務があります。
29. イスラエルは「鋳られた鉛」と命名された作戦に陸海空軍を動員しました。ガザ地区での軍事作戦は二局面、空の局面と空と陸の局面を含み、2008年12月27日より2009年1月18日にかけて続きました。イスラエルの攻撃は12月27日より2009年1月3日にかけて一週間にわたる空爆で開始されました。空軍は1月3日より18日にかけて地上軍を支援、補助する大事な役割を演じ続けました。陸軍は侵入に責任がありました。侵入は北と東より地上軍がガザに入った1月3日に開始されました。入手できた情報は、Golani、Givati、Paratrooper Brigadesと五つのArmoured Corps Brigadesが動員されたことを示唆します。海軍は作戦中ガザ海岸を砲撃するため部分的に使用されました。
30. 軍事作戦中に命を喪失したパレスチナ人にかんする統計は分かれます。徹底的な現地調査を基礎に、NGOは殺害された人の総数を1387人と1417人の間と見定めました。ガザ当局は1444人の死者を報告しました。イスラエル政府は1166人としました。複数の非政府情報源が提供する死者中の文民の割合にかんするデータは概して首尾一貫していて、イスラエルがガザで指揮した軍事作戦の方法にかんする非常に深刻な懸念を引き起こします。
31. イスラエル政府によると、軍事作戦中にイスラエル南部で4人、その中の3人は文民、1人は兵士の死者が出ました。彼らはパレスチナ武装集団のロケット弾と迫撃砲で殺害されました。更に、9人のイスラエル兵士がガザ地区内の戦闘で殺害されました。その中の4人は友軍の発砲の結果殺されました。
2009年2月14日、村上春樹はイスラエルの団体が主宰する文学賞であるエルサレム賞を受賞した。その時の顛末が文藝春秋2009年4月号に村上自らの手で記されている。
当時、イスラエル軍によるパレスチナ自治地域たるガザ地区への攻撃が進行していた事もあり、村上には少なからず受賞への批判があったようだ。しかし村上は「黙って出かけていって、やるべきことをやって帰ってこよう」と決意し、自らのイスラエルの政策に対する意見を受賞スピーチで述べた。
村上は無条件に批判すべき対象として「壁」なる比喩をかかげ、「爆撃機や戦車やロケット弾や白燐弾や機関銃」を具体例として挙げた。イスラエルに対する明らかな批判に同席していたシモン・ペレスの表情はスピーチの途中からこわばり、「イスラエルについて批判的なメッセージを発しなくてはならなかったことに対して、つらい思いがありました」と述懐する。村上はスピーチで明らかに強大たる「システム」に対する不支持を表明し、「卵」である人間の側への立ち位置を強調した。
一方、村上のイスラエル訪問は批判の対象となったイスラエルを知る事に捧げられている。受賞スピーチの場にて表情をこわばらせたシモン・ペレスが「ノルウェイの森」の愛読者であり、エルサレム市長のニール・バラカットとマラソンの話題を交わしたと語る。村上は受賞の機会を活かしてエルサレムやテルアビブを回る。「普通のイスラエル人が何を考えて」いるのかを知りたかったそうである。街の人と対話し、イスラエルの戦う理由をたずねる。
ここでイスラエル人は表情豊かに描かれている。一方のパレスチナ人はほとんど姿を見せない。この文章に登場するパレスチナ人は唯一、検問所で若いイスラエル軍兵士に殴打される一家の長たる男だけである。今回の訪問では敢えてガザやウエストバンクを訪問しなかったそうだが、受賞の舞台となったエルサレムには3割を超えるパレスチナ人が住んでいるという事実は決して語られない。
村上も言及したホロコーストに必要とされたのは個々のユダヤ人の名称ではなく、IBM製のパンチカード・マシーンだったのは皮肉である。物語でなく、統計が優先されたのだ。そして2009年のパレスチナ人の存在は日本人作家の目には留まる事がない。彼らはその生の過程いかんを問わず、死んだ人と死にゆく人々として記憶される。「千人を超える命を落とした人々」や「焼かれ、貫かれる非武装市民」に対する哀悼はあっても、「生と死の物語」「愛の物語」「人を泣かせ、人を怯えさせ、人を笑わせること」は存在しない。そこには燃え尽きた納屋があるだけだ。
ニュースのヘッドラインを飾り、世論を喚起するには死者の数がものをいう。だからサラエボの青空市場には迫撃弾が落下しなければならなかったし、PLOはハイジャックに走り、ハマスは人間爆弾を通勤客で混雑するバスに送り込む。エチオピアはその飢餓によってロックミュージシャンを一カ所に結集せしめた。
この地上に生きる誰もが忙しい。私はパレスチナの惨状をテレビやネットでしばし目にした後、これから控える仕事をどう乗り切るか、週末を誰と過ごすか考える。村上は「4200枚の原稿」を抱えている。他人の人生にまで関心を寄せる時間はないのだ。かくして悲劇は一過性の報せとして消費される。私にとってのパレスチナ問題とはそういうものだ。
にも関わらず、私はある種の誠実さを望む。彼らが無慈悲に消費されるだけの存在とは考えたくない自分がいる。これは力の不均衡でなく、物語の不均衡だ。氷漬けにされた彼らの生を取り戻さなくてはならない。公正さなどは裁判官に食わせればいいのだ。私たちに本当に必要なのは物語である。クソまみれの人生を送るクソまみれの人間を描写する物語が。
レバノン戦争をはじめ、ガザ地区(ハマス)に対しての過剰までの攻撃、なぜそんな理不尽な攻撃を好みしたがるのか、そんなイスラエルが紛争をするカラクリについて掘り下げたいと思います。 まず結果から言えば、イスラエルは儲ける為に紛争をしているのです。つまり紛争をすれば自国のハイテク武器やセキュリティシステムの宣伝になり世界に売れるからなのです。
それと同時に、ナスダックにイスラエル単体で公開している株価が紛争の度に上昇し、2重で儲かるカラクリがわるワケです。その結果、2007年の統計でイギリスを抜いて世界第4位の武器輸出国家になったのです。
ではなぜ、イスラエルはリダスターキャピュタルに依存したのか、自分たちで紛争を起こして宣伝をし、武器やノウハウを売る武器商人みたいになったのか?その背景には、モルゴバ共和国、旧ソ連からの100万人規模の移民がキーワードの一つではないかと思っています。当時ソ連が崩壊したときに、イスラエルはここぞとばかりにソ連の優秀な国民を招きいれ移民させました。
基本的には、その移民たちはイスラエル全体の18%になり経済難民として、出稼ぎ扱いとされています。つまり、アメリカでいう黒人奴隷扱いに近い職業差別なども起こっているのです。で、その中でもロケット開発技術者なのどの優秀な人材により、世界でも圧倒的なITブームが90年代に起こりました。それにより、セキリュティシステムなどが向上していったのです。
それと同時に、ちょうどアメリカでは2000年にITバブルで株が暴落し、9.11をきっかけに対テロ対策としてセキュリュティの需要が高まったのです。これが俗にいう、ブッシュ元大統領のホームランドセキュリティです。
ここでちょっとイスラエルのセキュリュティシステムとはどんなもんやということで紹介しときます。例えば、アメリカの911番(日本で言う110番)の通話を記録して分析するシステム。アメリカとメキシコの国境に、メキシコからの不法移民を防ぐ為の分離壁。その分離壁には、センサーや防犯カメラなどのセキュリュティソリューション。などなど、アメリカを筆頭に世界各国でイスラエルのハイクオリティな商品を購入しているのです。しかも、この分離壁を作るにあたって下請けを受けたイスラエルの会社は、あのパレスチナとイスラエルとの間(殆どパレスチナの土地)にある分離壁を作った会社なのです。
qalqiliyawall.jpgパレスチナの分離壁がでてきたので、ちょっと話がそれますがこのアパルトヘイトウォールについて言及します。そもそもパレスチナの人たちは、ガザでは仕事があまりなくイスラエルに出稼ぎに行くのが当たり前になっていました。イスラエル側にとっても、重労働や、汚い仕事を低賃金でしてくれて、その日にガザに帰ってくれる都合の良い労働者として重宝していたと思います。
しかし、旧ソ連からの移民のおかげで、今までパレスチナ人がやっていた仕事を移民の人たちがするようになり、イスラエルは分離壁を蛇口のようにコントロールして通行できなくしてしまったのです。その結果、ガザ地区では失業率が 70%にもなり国民の殆どが仕事をしていない状態に陥ったのです。エジプトとかに働きに行けばよいのではと思われるかもしれませんが、エジプトもそう易々と受け入れられる簡単な問題ではないのです。
で、パレスチナ人のイライラはピークに達し、ハマスを筆頭にイスラエルへロケット弾を2.3発打ち込んだワケなのです。その打ち込まれたイスラエルはというと、待ってましたとばかりに白リン弾などで10倍、100倍にして攻撃を返し、罪のない子供、老人を皆殺しにし、その裏で全世界に私たちの武器はこんなにハイテクですよ、ディフェンスセキュリュティはこんなにクオリティ高いですよ、と宣伝し、それをマスコミで見た国家などが武器を購入し、株価も上がりイスラエルはボロ儲けするカラクリなのですね。イスラエルも戦争はメンドクサイし、リスクもあるからしないと思いますが、ちょっとした紛争ならアピールとばかりに積極的に仕掛けるワケです。
勘違いをして欲しくないのは、金儲けの為に弱者を殺す、そんな最悪のシナリオをイスラエル国民が全員思っているわけではありません。むしろ権力者のビジネス依存によってイスラエル国民も被害を受けているのです。なぜかと言いますと、2000年のITバブルの時、9.11の時に、対テロ対策で軍事システムが売れると分かったイスラエルは、今までのセーフティネットである国民の社会保障のお金を軍事費に投入し、GDP向上を優先したワケなのです。
もちろん、その結果2007年の統計では、24.4%が貧困ラインにあたる難民と呼ばれ、子供の3分の1が食べるのも厳しい状態になったのです。だから、イスラエルが武器商人による紛争ビジネス依存によって、自国の国民を苦しめ、ガザの人たちをもっと苦しめ、一部の既得権者だけが喜んで儲けているだけのことなのです。
アメリカでは、オバマになりイスラエルを今だに擁護していますが、その背景には色々あって簡単には切り離せないのでしょう。しかし、グリーンニューディールが成功し、中東の化石燃料依存がなくなれば光が見えてくるのではないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/26ca7359e6d2d15ba74bcdf9989bee56
村上春樹のイスラエル賞の受賞スピーチが池田信夫ブログに上がっていて、日本語訳も作った人がいるんだけど、どれもしっくりこなかったので訳してみた。
〔以下訳〕
だから僕はエルサレムにやってきた。小説家、あるいは嘘つき機として。
小説家だけが嘘をつくわけではない。政治家も嘘をつく(大統領閣下、ごめんなさい)。そして、外交官も。しかし、小説家は他の人たちとは違っている。僕たちは嘘をついたからって咎められたりしない。むしろ賞賛される。そして嘘が大きいほど賞賛も大きくなる。
僕たちのつく嘘と彼らのつく嘘の違いは、僕たちの嘘は真実を表に出す手助けをすることだ。真実のすべてを掴み取ることはとても難しい。だから、僕たちはそれを架空の世界へと映し出す。しかし、僕たちは手始めに、自分の中のどこに真実があるのかをはっきりさせておかなければならない。
きょうは、僕は真実を語る。僕が嘘をつくことに努めない日は一年に数えるほどしかないんだけど、今日はそのうちの一日だ。
この賞を受け取るかと聞かれたときに、ガザ地区での戦闘があるから、ここへ来るのは危険だと警告された。僕は自分に問いかけた「イスラエルに行くのは正しいことだろか?そうすることで、どちらかの味方をすることになるんじゃないか?」
少し考えて、僕は来ることにした。多くの小説家と同じように、言われた事の正反対のことをやるのが好きなんだ。これは、小説家としての僕の性質の一部だ。小説家は、目で見て手で触れたことしか信じることができない。だから見ることを選んだ。何も言わないよりは、ここで語ることを選んだ。そして、以下が私がここにやってきて語るものだ。
すごく頑丈で高い壁があって、それにぶつけられて壊れてしまう卵があったとして、そして、その壁がどんなに正しくて卵がどれほど間違っているとしても、僕は卵の味方をする。
なぜ?それは、僕たちはみんな卵だからだ。壊れやすい殻の中に入った個性を持った魂だからだ。みんな、それぞれ高い壁につきあたっている。高い壁というのは、僕たちが個人としては、「自分には合わないよな」と思うようなことを強制するシステムのことだ。
僕が小説を書く目的はひとつしかない。それは、それぞれの人に独特の崇高さを描き出すことだ。独特なものを満足させ、そして、システムが僕たちを搦め手にとっていくことを防ぐ。だから、僕は人生の、愛の物語を書く。人を笑わせたり泣かせたりするために。
僕たちはみんな人間で、個人で、壊れやすい卵だ。壁に対しては希望を持っていない。高くて、暗くて、冷たすぎる。壁と戦うためには、暖かさ、強さのために、魂を団結させないといけない。システムにコントロールさせたり、システムに僕たちを創造させたりしちゃいけない。システムを創造したのが僕たちだからだ。
僕はイスラエルのみなさんが本を読んでくれたことに感謝している。なにか意味のあるものを共有できることを願っている。みなさんこそが、僕がここにいる一番の理由だから。
ラビンが暗殺されて以降、ずっとパレスチナとイスラエルの情勢は気になっていた。でも今の情勢はひどすぎる。
あいつらは多分、有史以来殺されたユダヤ人と同じ数だけの「異教徒」を殺すまでは何をしても許されると思ってる。
ハマスごとパレスチナ人とパレスチナに肩入れする人達を皆殺しにする事なんて何とも思っていない。むしろそれが狙いだろう。
→ 「待ってました」とばかりにありとあらゆる火器で「自衛」、100倍の人間を殺す
「挑発」の仕方もすこぶる露骨。
ウェストバンクに人を送り込んでパレスチナ人のオリーブ畑を焼き払い、焼け跡を占領、勝手に入植。
占領した地域のパレスチナ人の家をブルトーザーで破壊。それを止めようとした人は轢き殺す。
イスラム教の聖地に武装集団で乗り込んで「ここ全部イスラエルのもの」発言。
人々の「まとめ役」、精神的支柱である宗教指導者や政治指導者を非常に分かりやすい形で暗殺。
アラファトは2001年から死ぬ直前の2004年10月までイスラエル軍によって自宅に軟禁され体調を悪化させて死亡。
2004年にはアフマド・ヤシンを。モスクへ早朝の祈りを捧げに行く途中だった70歳近い全身麻痺の車いすの老人に向けてヘリでミサイルを撃ち込んで殺害。
今度もまた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090116k0000e030017000c.html
【エルサレム高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区に侵攻するイスラエル軍は15日夕、同地区北部ジャバリヤ難民キャンプの家屋を空爆し、ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマス「政府」の内相、サイード・シアム氏を殺害した。対イスラエル強硬派の同氏は、同地区のハマス最高幹部5人のうちの1人に数えられ、ハマスには大きな打撃となった。
イスラエル軍はシアム氏が潜伏しているとの情報を基に、同氏の兄弟宅を空爆。強力な爆弾が使用されたとみられ、現場には巨大なクレーターが残された。ロイター通信によると、同氏と息子、兄弟らのほか、隣家の住民4人の計10人が死亡した。ハマス幹部の殺害は今月1日のラヤン氏に続き2人目。
ガザ市包囲網を狭めるイスラエル軍は15日、先月27日の攻撃開始以降で最も激しい砲撃を同市中心部などに加えた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)や報道機関が入居するビルのほか、数百人の入院患者らがいたクッズ病院も被弾した。AFP通信によると、パレスチナ人死者は1105人に達した。
理由も無く家を破壊されて今まで住んでいた土地を理由も無く追い出されて怒らない人がいるか?
大事にしていた場所に土足で上がり込まれて憤慨しない人がいるか?
「国の偉い人の近くに住んでいた」というだけで家族を殺される理不尽に怒らない人がいるか?
大事な人を殺されて悲しみ、怒らない人がいるか?
武力では何も解決しない事なんて、占領と暴力がどれだけ「イスラエルの敵」を弱体化させてもパレスチナ人の怨嗟を増大させるだけだと、紛争の種はなくならないという事なんて、イスラエルもアメリカもよ〜く分かってる。それこそ1987年のインティファーダの前から。「自衛」だの「ハマス、PLOはテロリスト」だの白々しい。
今起こっている事は戦争でも紛争でもない。イスラエルによる一方的な大量虐殺だ。
http://www.asahi.com/international/update/0117/TKY200901170096.html
「爆撃、常に身体は緊張」ガザ入り桑山医師、惨状伝える 2009年1月17日14時8分
【ラファ(エジプト・ガザ境界)=田井中雅人】病院に運ばれた少年の遺体に泣きすがる母親。砲撃で建物や道路が壊滅し、町は死にかけ、唯一の大きな人だかりは葬儀の列……。イスラエル軍の激しい攻撃が続くパレスチナ自治区ガザに入ったNPO法人「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦医師(45)=山形県上山市=の目に飛び込んできたのは、圧倒的な暴力による市民惨殺の悲劇だった。
桑山さんは現在、ガザで活動する唯一の日本人医師として、南端のラファ市立病院の救命救急室(ER)で緊急医療支援にあたる。空爆や砲撃のすきを縫って、救急車で近隣の病院に患者を搬送することもある。ガザ入りして3日目の17日、朝日新聞記者に電子メールで現地の様子を伝えてきた。
ラファ住民らによると、町の銀行は閉まり、水と電気は地域によって完全に止まっているところも多い。食事用のガスボンベは入ってこず、薪を使って煮炊きをしている。
住民らは攻撃が激しい境界に近い地域を離れて比較的安全な市中心部に逃れ、親族や知人の家に身を寄せる。主食のパンを作るための小麦が極端に不足。ペットボトルの水は姿を消したという。
市立病院に16日に運ばれてきた即死状態の少年は、薪を拾っていたところを「ロケット弾を発射しようとしている」とイスラエル軍に誤認されての狙撃だった。頭部が撃たれ、脳が飛び出した遺体にすがり、母親は泣き崩れた。
午後には別の通称「ヨーロッパ病院」に患者を搬送。イスラエルとの境界に近く、帰りの救急車を待っている時にも病院近くに爆撃があった。「戦争状態にいる感覚は一時も薄れることはない。爆撃の音や振動が、常に身体を緊張させている」と桑山さん。
山さんを受け入れた福祉団体のダルウィーシュ氏は「世界中から見捨てられた気持ちだ。こんな非人道的なことが起きていることを、どうか世界中の人に分かってもらいたい」と話しているという。
http://anond.hatelabo.jp/20090117115057
ググってみたらありました
http://blog.goo.ne.jp/kazu3333m/e/174352642c6237a8821447af3200fcb5
ところで、ところで、イスラエルのガザ攻撃が止まらず、ついに地上戦に突入しました。
国内では経済と失業の問題に隠れがちですが、すでに死者が500人を超え、フランスをはじめとする停戦仲介、国連事務総長の戦闘中止要請をも無視した暗澹たる情勢です。
大晦日の街宣での訴えに続き、私もネット上の国際的NGOの要請する停戦アピールに名を連ねました。
いまこそ、ガザ地区に無防備都市宣言をの提言も入ってきました。
どうなんだこれ。