身内に重度知的障害のきょうだいがいる、いわゆるきょうだい児というやつだが、良かったと思うことなんかひとつもない。
よく周りの大人や福祉施設の人からは「障害児ちゃんがいたおかげで増田ちゃんは優しい子になれたわね〜」だとか「障害児ちゃんと大変なママを支えるために頑張っててえらいね〜」だとか言われたが、そうあってほしいって理想を押し付けられてたんだろうな。こっちの話なんて一個も聞いてくれたことないくせに。
障害児ちゃんのおかげ?出かけた先で障害児ちゃんの癇癪が大爆発してくすくす笑われたり、じろじろと冷たい視線を浴びたりしたのも。障害児ちゃんが行けないから・障害児ちゃんが落ち着かないからとどこにも遊びに連れて行ってくれなかったのも。じゃあ障害児ちゃんを施設に預けて自分と出かけてくれと言うと、なんでそんなかわいそうなこと言うの!と怒られたことも。何をするにもどこに行くにも障害児ちゃんのことが優先で、自分の意見は無視か差別的だと詰るのも。障害児ちゃんのおかげだったのか。
障害児ちゃんは生きてるだけでえらいねと周りにちやほやされて両親にもめいっぱい可愛がられて、その横で自分は何を成し遂げても褒めてもらえなかった。どれだけいい成績を取っても、賞を取っても、いいことをしても「あんたは障害児ちゃんと違って健常なんだから当たり前でしょ」「障害児ちゃんの分ももっと頑張らなきゃ」
そうやって褒めず、放っておくくせに、期待だけはされる。障害児ちゃんができない分を。じゃあ次こそ褒めてもらおうともっともっと頑張っても、やっぱり褒めてもらえない。褒めないくせに、世間話の自慢の材料にはする。なんだ、障害児ちゃんに内心いちばん引け目を感じてるのは、両親の方じゃないか。どっちも出来損ないだなんて思いたくないもんな。褒めなくても放置してても、両親に愛されたいから勝手に期待には応えてくれる自分は、さぞ都合が良かったんだろうなと思う。
障害児ちゃんは常に監視の目が必要だから、全員が家を空けるときは施設に預けるより他無い。自分が高校生になった頃、両親はそれを可哀想がって「増田ちゃん、障害児ちゃんの面倒、見てくれるよね?」と自分に擦り付けることが増えた。
もはや土日は面倒を見ることが当たり前なので、友達と遊びたいから施設の予約を取ってくれと言うと渋い顔をされた。時には「なんで急に言うの!?施設だってお金がかかるのに!おまえは親の苦労を考えたことがあるのか!?施設施設施設って家にいられない障害児ちゃんが可哀想と思わないのか!?」とヒスられたこともある。じゃあ貴方は、みんなが明日遊ぼうねと約束を簡単にする中、障害児ちゃんのことがあるからちょっと家に持ち帰るねと言うしかない自分の気持ちを考えたことがあるのか。可哀想だと思わないのか。親は飲み会だから、友達に会うから、じゃあ増田ちゃんよろしくーと簡単に預けるくせに。
そんなこんなで、当然自尊心はボロボロになった。周りとあまりにも違いすぎるきょうだい関係、目の前で生きてるだけで褒められるのを見ながら自分はどれだけ頑張っても褒められない劣等感、意地悪な大人や無垢な子どもから受ける剥き出しの差別……。結婚願望のある人なら、身内に障害児がいることは破談理由になりやすいのにも脅える必要がある。そんな差別主義者と結婚しなくてよかったね!と親は言うのだろう。障害児ちゃんがいなければ受けなかった差別だったのに。自分はなんにも悪くないのに、障害児ちゃんがいたおかげで、その差別だけ受けて恩恵はなんにも無い。
また下手くそな創作投稿してる.. 増田ちゃんご自身が知的ハンディキャップを抱えてるのは文章からよくわかるよ つらかったね
今日も女はきょうだい児 自称毒親育ちだけじゃなくきょうだい児ぴえんしてるアカウントもほとんど女なことに最近気づきました 明日学校で広めていいわよ anond:20240928155120