※この内容はオタク用語を多数含んでいるので、あらかじめご了承ください。
「担当声優が太ったせいでその作品のリアルライブが楽しみではなくなった」(要約)という旨のnoteを見た。
私の好きなキャラクターの中の人は、ある時から「生歌NG」になった。
正直にいうと、ものすごく淋しい。
3人組ユニットの一角なのだけど、リアルライブにはいつもその人以外の2人で出演している。
「3人でそのユニットなのに」と思う反面、1人の事情でユニット全員がリアルライブに出られないのも「違う」とも思う。
もしかするとライブの大きい音で体調を崩してしまうのかもしれないし、激しい運動を何らかの理由で制限しているのかもしれない。
キャラと似ても似つかぬ見てくれだから嫌とか、恥ずかしいからみたいな理由の可能性もあるだろう。
その人が生歌NGを解除するか、歌唱だけでも別の人に交代しない限りユニットはフルメンバーでリアルライブに出ることはない、という事実が存在するだけだ。
前述のnoteの人の、「ステージに立つプロとして自覚を持ってほしい」という気持ちもわからなくはない。
けれど「声優」という職業がそうして表舞台に立つのが当たり前になったのは、本当にここ数年でのことだ。
けれど、言い方は悪いがそんなノウハウすら持っていない声優だって多いだろう。
調べてみると、前述のnoteの人の作品はスタートが2013年らしい。
当初はリアルライブなんて想定していなかったんじゃないだろうか。
そんな中でも時代の、ニーズの変化に精一杯対応してくれているのではないだろうか。
確かに二次元のゲームのように細くて可愛いアイドルとはかけ離れた見た目かもしれない。
それでも、今その人ができる限りの努力をして、今の状態で最高のステージを見せてくれているのではないだろうか。
あの人は、「担当の中の人」が痩せて綺麗になるまでリアルライブに出ないことを望んでいるのかもしれない。
ユニットにフルメンバーが揃わない、あるいはユニットそのものがリアルライブに登場しないことを望んでいるのかもしれない。
それならそれでいい。
もちろん男性向け界隈と女性向け界隈ではいわゆる「暗黙の了解」も違うだろうし、作品自体の風潮も違うだろう。
それでも、自身のモチベーションの低下を何の罪もない声優のせいにして「見るにたえない」などと暴言を吐いている人の気持ちは理解できない。