2022-06-14

キャリアアップ助成金欺瞞

キャリアアップ助成金っつーのは非正規雇用処遇改善したり正社員化すれば助成金が貰える制度で、

有期雇用で雇って6か月後に昇給させて正社員にすれば57万円が会社に入るっつー正社員コースが多分一番有名。

でも、最初から正社員として雇うつもりだけど、最初の6カ月を試用期間代わりの有期雇用にして助成金申請って手口が一般化して問題になってた。

助成金趣旨から外れてるし、バレたら不正受給で返金になんだけど、

最初有期雇用だったけどたまたま助成金要件を満たすきっちり6か月目で丁度助成金要件を満たすくらいの昇給をして正社員になりました!なんてケースが何件もあるわけないんだよな

趣旨通りに運用してたなら。

でも行政はそこに目を瞑って、書類問題がなければ助成金出してた。したら、国からすれば正社員が増えたって実績になるし、会社助成金ゲットでホクホク、コンサルだか社労士だかも報酬貰って三方ヨシってわけだったんだが

調子に乗ってやり過ぎるところが出たりしてだんだん厳格化してはいたんだが

今年の10月以降は、有期雇用正社員就業規則上も区別して、賞与などでもはっきり区別しないといけない、ということになった。

よかれと思って、正社員と同じように有期社員賞与を払ってしまうと、その時点で助成金はアウト。

就業規則も、助成金要件を満たすように改定しなければならない。

まぁ、それ自体制度趣旨を考えると正しいことではあるんだが、

そうすると結局、助成金を受けることだけを目的雇用労働条件管理しないと助成金が貰えないということになってしまう。

普通に正社員として十分な給与で雇ったら1円も貰えず、最初は有期の安い給与で雇って後から正社員化すれば大金が貰えるってのがそもそもおかしくはあるが。

第一最初計画書を出させてそれをもとに運用しないといけない、というタテマエではあるが、

実質、計画書は受給資格を満たすかどうかをチェックするための要件しかない。

もし本当に厳格化するなら、計画段階からきっちり審査を行い、制度を正しく理解できる企業助成金対象とすればよい。

ただ、それだと行政の手間が増えるし、誰も助成金を利用しなくなるから書類作成審査でのハードルを上げるわけだ。

その内容にしても、結局は不正が起きた場合行政側が責任回避のための項目が殆どであって…

まぁ、結局は助成金のための助成金となっているような状態で、もういっそ廃止した方がいいのではないかとも思う

同一労働同一賃金理念から外れてるわけだし。

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