俺は学生時代に昼飯が弁当から500円に変わった頃に如何に安くカロリーを摂取しつつ栄養バランスも補うかって考えだした辺り。
いつの間にか朝食のカロリー量と夕食の予想カロリーを想像して、そこから残ったその日のカロリーを昼食とおやつで補うのにはどれぐらい必要なのかを計算する癖がついてきた。
まあ最終的にはカロリーメイト・サプリ・プロテインで栄養を補いつつ最後はスイートブールとかで腹を満たす定番の流れに落ち着くんだが。
サプリの裏の栄養欄で1日に必要な摂取量の目安も覚えてるから「コイツこの成分が沢山ありますよと謳ってるわりには1日の1/5ぐらいしか取れんやんけ……雑魚やん……」とかちゃちゃっと判断できる。
もしも俺の昼飯がずっと弁当だったらこの能力が身につかなかった可能性はある。
一人暮らしを始めてからいきなり全ての食事の栄養バランスを考えろって言われてたらパンクしてたかも。
朝と夕がある程度固まっていて、そのあとで残った部分だけを埋めようとしたから身についた能力なのかなと。
食事について記録を付けるようになった途端に痩せだしたデブの話を聞いてると、そもそも1日の摂取カロリーを消費カロリーと釣り合わせるという発想自体が抜け落ちている人が結構多い気がする。
家庭科の授業では大まかに食べ過ぎは駄目ですよと教わりはするけど、それらはやたらと栄養バランスのいい食事がどこにでもあって食費にいくら使ってもいい前提の机上の空論ばかりだったような記憶がある。
食費と栄養バランスと個人的な好き嫌いを全部天秤にかけるのって当たり前の技能じゃないんだろうな。
ダイエット始めた人の食事メニューが無理しまくってて「漠然と2000㌔㌍ぐらいに収めときゃいいだけじゃん?なんでそんな無茶な食事プラン考えてるの?」と我々が感じてしまうのって、そもそもどれぐらいが何カロリーなのかを漠然と測る技術がない人がデブに多いからなんだろうなと思う。
だからどっかのダイエット情報からそのままコピペしてきたような背伸びしたメニューばっか出てくる。
普通の食事の中で食べすぎないようにするってのは、そもそも自分が普段食べているものが何カロリーなのかをまず知らないといけないけど、そんな発想を持たないことが当たり前の世界で40年とか生きてきちゃうと凄い高いハードルになるのかもな。
でも世の中って結構ソレができてる人が多い印象があるんだけど皆どのタイミングで身につけたんだろうか。
自分は間違いなく昼飯代をケチりつつ健康的に暮らしたいという学生時代の積み重ねだった。