どう言えば分かって貰えるのだろうか……。
そもそも論として「障害者の社会的立場について語ることを、貴方の承認欲求や宣伝に利用することは、障害者にとっては迷惑でしかないですよ」というのを語るべきなのだろうか?
分からない。
図が必要だ。
多くの人間が自分のメガネでしか世界を見ていないことをまず説明しなければ。
「男の犯罪者が出てきたのを論拠に男は犯罪者であるかのように語るべきではない。つまり、犯罪者として漫画作品に男性を出すべきではない」といった論調そのものではないかということを理解してもらうにはどうすればいいのだ。
いや、本気でコレを正しいと思っている人がいるのかも知れない。
だが待ってくれ、それは結局異形であることが社会の敵であることに結びつくというエレファントマン的な問題を孕むではないか。
問題の始まりは「特定の事例を持って、それがこの世界における特定の法則の証明と即座に結びつけるような短絡的な思考を辞めるべきだ」という所ではないのか?
そういった考え方を植え付けてくるような真似を世の中の多くの創作物はやっておらず、やっているものがあるとしたらマスメディアや教育者のたぐいであるように思える。
マスメディアが「こういった傾向がある人達は、こういった行動をしますよね」と血液型占いの延長のような態度で様々なステレオタイプ論を量産していったことがまず背景にあり、創作物や雑談の中に出てくるような人物像に対して、それが肉付けされたと勝手に感じているだけなのではないか?
つまるところステレオタイプというものは肉付けとなるものを自動的に収集する機能を持った骨子なのだ。
そして、その肉にされてしまうものの意図などその骨子自体が持つ吸着力の前では無力となるのであろう。
だが外側から見れば、既に骨子が寄せ集めた肉の上にまた新たな肉が自分から覆い被さる用に見えてしまうのだ。
そういった誤解を招くような巧妙な仕組みが、ステレオタイプ論の中にあることが問題だったのだ。
敵はマスメディアにあり。
悪意をどう伝えるかというのは永遠のテーマだな 悪気がないんだろ 正義として語ってるんだろ