2021-04-20

テスラ企業倫理がクソなことがハッキリした

テスラ死亡事故自動運転中に運転手「不在」か 』ウォール・ストリート・ジャーナル日本版(2021/4/19)https://jp.wsj.com/articles/fatal-tesla-crash-in-texas-believed-to-be-driverless-11618792045

テスラは人の命を何だと思っているのだろうか。上のニュースを目にしたときイーロン・マスクが「イノベーション地球環境のための尊い犠牲となった」と考えていたとしてもまんざら不思議ではないと思った。

テスラのオートパイロットがまた事故引き起こした。運転席にドライバーは座っていなかったとみられる。事故原因は定かではないが、ドライバーテスラ運転支援技術『オートパイロット』を過信しすぎていたのが原因だろう。自動運転レベル2では、ドライバーはすぐ運転に復帰できるような状態でなければならないし、テスラもそのように呼びかけてはいる。

しかし、テスラがそのように呼びかけているから、レベル2はドライバー責任があるから、100%ドライバーが悪いのかと問われれば、それは嘘。まちがってる。

たとえドライバー責任があったとしても、それを強制、もしくは強く促すような設計をするべきであるハンドルを握っていないと警告を出す機能テスラもついているが、テスラ以外の自動車メーカーは、それ以外にも仕組みを盛り込んでいる。

例えば、スバル日産カメラドライバー監視し、よそ見や居眠りを検知すると警告を出したり、自動で路肩に緊急停車する機能をつけている。今月はトヨタも似たようなシステムを一部車種に導入する。全ての車についているわけではないが、ドライバー監視するシステムを搭載するモデルは増えていくだろう。

しかし、テスラの車にそのような設計思想は稀薄だ。数年前からドライバーが居眠りしているにもかかわらず車が走り続ける事件が起こっているが、それを引き起こしているのは、専らテスラの車である運転支援技術の過信によって引き起こされる事故も、他社に比べてテスラは圧倒的に多い。このような事実を考えると、ハンドルを握っていなかったら警告する機能さえ、きちんと動いているのかすら怪しい。

レベル2なんだからドライバー責任テスラは何も悪くない」

と、考える人いるかもしれない。

しかし、たとえドライバー責任があったとしても、テスラの甘ったるい設計思想が事故引き起こし、人の命を奪っていることは紛れもない事実である。オートパイロットに対するユーザーの誤解や、ドライバーレベル2相応の振る舞いを強制する機能が貧弱であることは、数年前から分かっていたはずだ。しかし、一切の改善を怠ったことにより、死ななくて済んだはずの人たちが死んでいる。

車が奪うのはドライバーの命だけではない。テスラとは全く無関係な人や、テスラのやり方に全く賛同しない人たちの命をも、理不尽に奪いかねないものである。何千人という交通事故犠牲者の数からしたら、オートパイロット犠牲者の数なんて大したこといかもしれない。しかし、一企業の怠慢によって人の命が奪われているということは、社会的に重大な問題だ。

なぜ、「空飛ぶタイヤ」の時のような非難からテスラが逃れられているのか、僕は不思議でならない。

レベル2の運転支援技術に『オートパイロット』などという紛らわしい名前をつけ、誤解を招く誇大広告を打ち、ドライバー問題ある使い方をしてもほったらかし。そして、事故が起きたら後出しジャンケンのように「レベル2なんでドライバーちゃん運転できる姿勢じゃないとダメですよ」と言い張る。技術倫理として、企業倫理として、こんなことは受け入れられうるだろうか。

そして、これを肯定するということは、「法的に責任がないのならば、人がバンバン死んでも問題ない」ということを認めることにほかならない。

少なくとも俺は、こんな野蛮で憎たらしいアイデアは、死んでも認めたくない。

  • どうでもいいけど僕とか書く奴すげえ自意識強そう

  • あのね、今ですらクラッキングされて事故起こす可能性があるのに、ドライバーを監視するシステムとか入れたらほかのIoT機器と似たようなプライバシー危機と命の危機に晒されるわけ...

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