2021-03-27

塵芥ゴミソチカスインターネット

誰もが発信できるようになって、誰もが受信できるようになったインターネット

俺のインターネットあなたインターネット。君のインターネット。お姉さんお兄さんお母さんお父さんのインターネットあいつ達のインターネット。それはきっとそれぞれ違うインターネット

決して、昔のインターネットは素晴らしいものではなかった。誹謗中傷の数は今とそう変わらなかった。匿名人間が大量のゴミを残していった。

端的に言うと99%はゴミだった。クソったれ。どうしようもない。残す価値の無い塵芥。

インターネット利用者は、意識せずとも、現実ネットを分けていた。

別の空間だった。その理由は、インターネットを利用するには、人間パソコンの前に座る必要があったからだ。

インターネットアクセスする方法が限られていたからだ。インターネット情報を残す方法は限られていたからだ。

ごみ溜めと呼ばれていた。アンダーグラウンドで、無意味で金にならないどうしようもないコンテンツが大量に存在して、その無価値もの無意味に流動していた。

ネットによって支えられた不毛文化存在した。

インターネットに集まる人間は、その性質上、日陰者が多かった。悲観主義な奴が多かった。孤独な奴が多かった。

それぞれがみんな足りないモノを求めた。全員ハンドルネーム匿名著名人有名人以外はみんな、別人だった。現実にはなりえない何者になろうとした。

現実には存在しない空間を求めた。インターネット上では、現実の何者である必要はない。平等なクソだ。

インターネットは徐々に現実と融合した。どこもかしこも、誰もかれもがスマホ凝視して、インターネットを利用した。

ありとあらゆる問題インターネットに放り込まれた。政治経済、世の中の流れ、人間学問エンタメ情報に次ぐ情報

世界についてのすべて。人が喜ぶ、人が妬む、誰もが注目する情報情報情報

人間関係を可視化して、人間の優劣をつけるためのSNSが現れた。

大量の企業が、政治団体が、利用し始めた。ガキから老人までインターネット内包された。

インターネットはもはや化け物だ。ゴミモンスターゴミモンスター世界を覆い、人間インターネット内包した。粗探し、炎上政治問題社会問題。老若男女問わず情報情報情報

 情報は金になった。経済を回す推進剤となった。

人間現実の全てをインターネット切り貼りして、金に変換した。友情愛情人間関係も犬も猫も芸術政治経済日記も全て。

人間キャパシティーを超える情報量に混乱し、アメリカ合衆国ネット翻弄された。

全てが可視化された。全ての傷口がパブリックものとなり、解剖され弄りまわされ、化膿し、悪化し、感染した。

 ネットはクソのはずだ。誰しも認めていたはずだ。ネットはクソだ。ネットは無価値だ。

まるで、人生のようで、だからこそインターネットに夢中になったはずだ。

インターネット現実のクソではなかったはずだ。インターネット固有のクソであったはずだ。

俺にはクソを選ぶ権利があった。現実のクソとインターネットのクソ。

クソなりにクソの選択肢があった。

今のクソは、現実のクソとインターネットのクソを組み合わせたハイブリットなクソ。

選択肢は一つ。

最高だ。

最高。最高。最高。

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