夫が天気の子のDVDを買って持っていた。夫は映画館で一度観てるらしい。せっかくなので一緒に見た。今更ながらに初めて天気の子を見る。
家のテレビは夫が独身時代に買ったもの。音響設備も夫が買ったもの。ソファ置いたテレビ部屋は夫のこだわり部屋だ。ほとんど使っていないので自分はいらないと思うが夫は譲らず。まあ、今すぐ空き部屋が必要なわけでもない、と流してた。
で、天気の子。
見た。映像は綺麗だった。あちこちに出てくるリアルの景色やら商品なんかが身近で面白かった。が、映画のストーリー自体は凡庸に思えた。わかりやすい青春譚、初々しいラブストーリーを楽しむにも、ちょっと共感度が低かった。家出少年保護のために主人公達を捕まえに来ている警察・大人を相手に主人公達が大立ち回りするシーンなんかは、大人側の視点で見て白けてしまった。子供を守るために働いている人たちを相手に、独りよがりの正義感で暴力振るって逃げ出して大人は分かってくれないとばかりの感傷ぶちまけて。迷惑で恥ずかしいったらない。
と自分はそんなことを思いながら見ていたのだが、夫は嬉しそうに見ている。見ていた。ので見終わってからの感想に困った。
夫が好きで買った作品なのだしと思い、なるべく褒めようと思うのだが、どうもうまく褒められない。絵が綺麗だったね、実在の景色とか物とか出てきて面白かったしリアリティあったね、若者がデートで見て楽しめる良い映画だね、などなど。でもあれこれ言ってたら、評論家か、と夫からは言われてしまった。うまく褒められなかったようだ。
じゃあなんて言うのが正解だったんだよ、とネットでレビューを読んだ。映画館の大画面と音響で楽しむのが良いとのレビューや、ストーリーは前作と比べて浅いというレビューなどあり、自分の感想もそう外れてなかったんだなとは思った。夫もストーリーは鉄板だから、と言っていた。じゃあなんて感想すべきだったのか。
有機なんちゃらだから黒が綺麗に黒いよ、と夫はテレビについて言っていた。夫は見ている途中でスピーカーを調整したりもした。夫はテーブルの上のゴチャゴチャも視界に入ると片付けた。…
おそらく
すごくきれいな絵で素敵な映画だったね、おうちの大きなテレビと音響、ソファのお部屋で、映画館みたいに楽しめたね!とっても楽しかった!
夫はどこがどれほど素晴らしいか評定してもらいたかったんじゃない。 ただ共感して欲しかっただけだよ。
微塵も共感できなかったし無理でした。ごめんなさい。
共感はできるできないの話じゃない。 配偶者間でしなきゃならないもの。
そうなんですね。
面倒くさい旦那だなぁ 離婚しちゃえば?
その事で拗ねた態度をとったりはしてないので、面倒くさいというほどではない。でも今後、映画を一緒に見る時に相手を気遣った感想は諦めようと思う。
私的にはまだよく分からなかったな〜、でもあなたが好きなものを二人で一緒に見れたことが嬉しいよ!またこういうのやろうね〜今度は私のおすすめも見てね
大人のレスとしてはこういうのなんでしょうね。
言いながらうへえってなりますけど、夫婦関係ってこういう気遣いの積み上げで幸せになるって分かってますからね。お互いね。