まず前提として。
私はあのイラストたちが女性蔑視とは思っていないし、アツギしかなかったらアツギ普通に買うというタイプ。
広告を見た時は「間違えてるなあ」とは思ったけど、何か許せないほどの怒りは特にない。
タイツの件で、「萌え絵を好む女性もいるのに、多様性の軽視だ」と言う人がいて、
個人的にそうとは思えなくて、
なんでかなーって言葉を探してたんだけど、
多分あの広告で「怒り」まで抱いている人たちは、多様性の前に「権利」を気にしているんだと思った。
女性の権利を確保する前に多様性を掲げても、限られた範囲での多様性にしかならない。
なのに女性の「性的に見られない権利」を蔑ろにした、限られた範囲での多様性ではいけないと。
あれが多様性の否定なら、リカちゃんの件も多様性の否定にならないのかな。
子供用グッズを見に纏った子供を見るのが好きな人に向けたイラストは子供の権利を守るべきという傾向になる気がするんだけど、
子供の権利は守られて、女性の権利や男性の権利は「大人なら自分で守れるだろ」ってなるんだろうか。
「私は女だけど、あのイラストでタイツ買おうと思いました!女から除外しないで!」っていう意見もたまに見て、
個人的には、今回の広告に好意的な人たちが「アツギはちょっとやめておこう」という人たちの数を上回ればオタクの意見が正しかったことになると思う。
「あの広告やだ」って言ってる人たちのほとんどは絵自体に文句があるわけじゃない。
ただ、絵が気に入らない人の意見ばかり目に入るなら仕方ない。
「今の若い女の子たちはババアほど萌え絵に抵抗ねーんだよ」って知ったかぶって語る人もいるけど、論点がズレている気がする。
若い女の子たちは、男のオタクが思うほど萌え絵には親しんでいない。アニメには親しんでるけどね。
(私は女だけど親しんでると言う人、あなたはそれでいいです。アツギの広報にそういう趣味の人がいたように、それが否定されるべきではないから。)
個人的にはツイフェミ好きじゃない。(これも多様性の否定かな?)
あの人たちにとって、私のような、ゆるく働いてご飯が食べられるだけ稼いで、結婚して仕事辞められたら一番いいなと思っている女は、輝いていないから。
あの人たちは、基本的に「強い女」以外を認めていない気がして、好きじゃない。
今回のことでもやっとしてる人の中には普段フェミニストが嫌いな人たちもたくさんいる。
アンチフェミが反論するtogetterや掲示板に反論するのは一般化した人ではなく、「個人的には嫌だったなあ」程度の人だから、
じゃあ男のオタクたちは黙っていれば良かったのかというと、そうでもない気がするんだよねえ。
難しい。
ゆるく働いてご飯が食べられるだけ稼いで、結婚して仕事辞められたら一番いいなって、 年収400〜500万くらい稼いで年収800万以上と結婚したいってことにならない? それ充分強いじゃん...