受験勉強を特に頑張らなかったから入れたのは普通の地方の国公立だった
第一志望ではないし行く予定も全くなかった
あと受かった驚きで何も冷静に考えられなくなった 実家からは飛行機や電車で数時間かかる
誰が来るわけでもないから部屋は散らかっていて
積まれた段ボールが同居人と化している 地元の友達とは毎日LINEしているし
特に寂しさはないのに
ことばにできないような気持ち悪いモヤが
物のない広い部屋の何もない空間を漂っている気がするる いつからかずっと頭がぼーっとする
記憶が毎日リセットされているみたいに何も覚えていない おなかが空いたらその辺のものをたべ
あさが来て眠くなったら授業かバイトまで寝て
それでも暇ならアプリで出会った人とセックスする 時が過ぎるのを今までで一番実感する
普通の日常を見失ってしまった もうお腹が空かないし眠くならないし外に出たくない
いつ帰るかはわからないけれど
数日過ごして気が済んだらふらっと戻ってきて
また同じ日々を繰り返すだろう
戻ったときにゴキブリがいなければそれでいい 一日中カーテンの閉じた暗い部屋で溜まった空き缶を横目に
辛いことなんて何もない
この日々はきっとコロナのせいなんかじゃない 今の不安はとうとうNHKのチラシがドアに挟まっていたことだ
テレビなんてないんだけどな
あー改行が気持ち悪い!直らないし!