2020-04-24

この物語フィクションです

所謂ITベンチャーに3年ぐらい勤めていたけど、今月付で退職することになった。

上司社長CTO)がいて、社員が6人ぐらいいて、あとは普通アルバイト学生アルバイト10人ぐらいいる、みたいな感じの職場

最初のうちは良かった。人が少なかったし、基本的上司しか話をせず、1人で平和コードを書いていた。

お客さんと直接やり取りすることも多かったが、その方が誰かを挟むよりも圧倒的に速いので、特に負担は感じなかった。

1年ぐらい経ってからアルバイト仕事を割り振り、その面倒を見ながら仕事を進めるようになった。

プログラミング経験のない人も採用していたので、その点では苦労したが、まだ何とかなっていた。

どうにもならなくて自分が全部巻き取って解決することもたまにあったが、その方が速いことは最初から分かっていたので、特に何も思わなかった。

さらに1年ぐらい経ってからアルバイトの質が悪くなってきたのを感じた。プログラミング能力ではなく、コミュニケーション能力において、だ。

プログラミング能力に乏しいだけなら、前述のようにまだ何とかなる。コミュニケーション能力に乏しいと、ハッキリ言って仕事にならない。

--

 私「君が実装たこメソッドメソッド名と働きが食い違っているように見えるけど、これはどちらが間違っているの?」

 ア「これは○○という名前メソッドです」

 私「おっ、そうだな」

--

 ア「AはBでした!」

 私「そのAはBというのはどういう意味?よく分からいか説明してくれる?」

 ア「AがBということです」

 私「おっ、そうだな」

--

上司にも、1人でコードを書かせてくれないか相談したが、社の方針としてそれは無理とのことだった。

採用もこの2人が担当しているため、ならばせめて、人手が足りないからといってこのような人間を入れるのをやめてくれないかと伝えた。

何か歯切れの悪い回答が返ってきたような記憶があるが、こっちについてはあまりよく覚えていない。そして改善されることもなかった。

それでも給料は悪くないし、割と頻繁に昇給していたので、しばらく続けていた。

ある日、私が担当している業務の進みが遅くなっていることを上司に指摘された。事実、緊急度の低いタスクは後回しになることが多くなっていた。

こいつらの面倒見るのに追われててそれどころじゃない、ということをオブラートに包んで伝えたら、逆鱗に触れてしまったようで、何かいろいろなことを言われた。

マネジメントもできないとダメだとか、工夫が足りないとか、時間外労働カバーしろとか、そんなようなことを言われたような気がする。

他の社員も似たようなことを言われたようで、ぽつぽつ退職者が出始めた。

退職者の業務の引き継ぎで担当する業務が増え、人手不足を解消しようとしてただ足を引っ張るだけの社員アルバイトが増えた。

そんなわけで私も退職することにした。社がその後どうなるかは知らない。

--

・自宅勤務に伴い、何らかのチャットツール文字によるやり取りを強いられる場合コミュニケーション能力に難がある同僚がいると全てが壊れます

・世の中の人間の大半は「(社にとって)いない方がマシな人間であるということを念頭に置いて、採用活動を行ってほしいと思います

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん