単純に、親は子供の同意を得ないで勝手に産んで勝手に育てている、という批判は事実で反論できないと思う。
あり得ない思考実験だが、
「私は、他人を私と配偶者の遺伝子を持った赤ん坊に変える魔法が使える。この魔法で大人のあなたを私の子供に生まれ変わらせて育てたい」
と判断力のある他人の大人相手にお願いして、YESと言わせられる人間がどれだけいるだろう?
子供がどんな障害を持って生まれてきても、学校や仕事で挫折して引き籠りになったとしても、一生遊ばせてやれるレベルの金持ちでなければ無理ではないだろうか。
ほとんどの他人の大人が同意しないであろう契約を、自分の子供だからといって押し付けていい理由は無い。
というわけで、自分は出生は親の子供に対する罪悪と主張する反出生主義者に賛成だ。
では、どうしてお前は子供を作ったのかと言われれば、これはもう完全に自分のエゴで、子供や孫のいない老後は厳しいという理由からだ。
仕事で色々な年寄りを見てきて、特に男は、仕事を引退し健康も失って妻にも先立たれたり離婚をしたりして身寄りのない年寄りになってしまうと悲惨だということに気付いた。
ちょっとした役所や病院の手続きにいちいちつまづいて、公的な援助や病気の治療を諦めて引き籠ったまま孤独死したり、それなりの資産があっても宗教や詐欺のカモにされたりする。
逆に子供や孫がいる年寄りは、「いやいや、お恥ずかしい」と言いながらも、定職に就かない中年の子供や留学費用をねだる孫のことを幸せそうな顔で語る。
反出生主義がアイデンティティーになってしまったような人でなければ、子供を作って、子供にも孫を作らせた方が、幸せになれる可能性が高いと思う。
もちろん、こんな理由で子供を作ったことは子供本人には言わないし、顰蹙を買うのはわかっているから公言もしない(インターネットで全世界に発信してしまっているが)。
うんち
生きがいのない人ほど結婚すべきとはよく言われるよね
だいぶ前に書いた https://anond.hatelabo.jp/20180102204554