2020-01-12

絵師研究者

今よりも若くてエネルギーに満ち溢れていた工学部に通う大学生ときかわいい女の子イラストが描きたくて練習してた。

嘘、能書きばかり調べていて全然絵をかかなかった。ワコムペンタブ買ったのに。

自分自身が思う最高のシチュエーションで最高のキャラクターを描きたいと思っていたんだけど、デッサンがクソ過ぎてダメだった。

当初の予定としては10年後、立派な趣味としてオカズの完全自給自足を目指していた。

結局絵を描くことは辞めてしまった。

いま、いろいろあって駆け出し研究者としてひっそりと生きている。

かつてイラストの能書きで学んだことが研究者としての論文書きにちょっと生きている。

研究室学生雑談として話すわけにもいかないので、ここに吐き出してメモしておく。

論文も同じ。とにかく書くこと。こんなの出したら恥ずかしいとか、まだ表に出せないと思っていたらネタが腐る。

論文書いて恥かいて、それでもめげずに書けば強くなれそう。

あと、書くことにブランクを空けるとリハビリに3倍の時間がかかるので毎日少しでいいので続けるほうがいい。

書けば書くほど書きたくなるし、書けるようになるゾ。

  • 手癖で描くいちゃだめ、上級者ほど資料を見て描いている

論文イラスト師匠と決めた人の作品を見ながら習作を作っていくといつも新たな発見がある。

こんなときはこんな言い回しするのか、とかふむふむなるほどと思いながら書くのが楽しくなる。

尊敬するお師匠様(指導教員ではない)の論文ときどき模写したりする。

この言い回しカッコいいな、惚れ惚れするな僕の論文でも使おうとなる。

  • まずアタリを練って、何度も書き直す

論文も構想から完成まで3回くらいは書き直している。

論理破綻して「文章デッサン狂ってるな」というのが何となくわかってくる。

そして、文章の「アタリ」がうまく決まれさらさらと書いていくと破綻しない文章が書ける。

ごくまれ全国大会の1ページ論文を文頭の「はじめに」から初めて参考文献まで一気に書ききるときがあって、それがすごく快感

プロイラストレーターが眼からペンでいきなり描き始めてササッと迷いなく描き上げるってきっとこんな感じなんだろうなと思う。

論文ってアイデアは奇抜であってもよいけど、書き方は厳密に「アカデミック文法」に従わないとトンデモものになってしまうので、萌絵の文法に従ったイラストに似てるなと思う。

キャラクターって既存記号の積み重ねだよね。そこに隠し味としてオリジナリティがあると光る。

イラストレーターにとってのイラスト同人作家にとっての同人誌研究者にとっての論文と同じなのかもしれないと思う。

10年前の私、モラトリアム悶々としてた時間はむだじゃないよ! 

最高のキャラは描けなかったけど、最高のテーマで書けるようにがんばるぞ!

  • なんか描いてよ

  • 総論としては間違っていないのだが、絵を総論で考えることが間違っている。 研究・論文などは大学以降ですることであり、当然その前提として小中高という基礎があるはずが、絵につ...

    • ありがとう。 絵の描ける人からコメントもらうと嬉しいな。 まさに言及のような感じで何が上手くいかないのかわからないまま挫折した。 実はペンタブで線もまっすぐ書けなくてその...

      • (お節介な長文で申し訳ないが、「まっすぐな線一本」でも軽く説明するだけでこれくらいの分量にはなるということで) ペンタブで線がまっすぐ描けないのは、 ・ハード(PCかタブ...

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