今更ながらゾンビランドサガをみました。
今回は当たり回とハズレ回を見比べて話作りのお手本とやってはいけないことを考えたいと思います。
比べるのは
8話を当たり回、9話をハズレ回として考えます。
なぜこの2つなのかというと、内容が近かったからです。
だいたいこんな内容になっています。
※ここでいう「話作り」というのは「短編」
アニメなら20分程度、漫画なら32ページ読み切り、くらいで考えています。
○登場人物
この2つの話ではメンバーの他に、リリィとサキの生前の関係者が登場します。
8話
・リリィのお父さん
8話では主に絡んでくるのはリリィのお父さんだけです。
話自体がお父さんを救う話で、お父さんの心情を掘り下げることが話を進展させることになります。
短い話の中余計な人物を出さず一人に絞るのはお手本になりますね。
9話
・親友の娘
と、絡んでくるのは三人となります。
短い話で主役以外に三人は多い、そのせいで一人一人の心情を表現しきれていません。
8話
「リリィが死んだことで不幸になったお父さんを救う」
話となっています。
これは
お父さん→リリィと接触するにも、リリィ→お父さんと接触するにも、自然にストーリーが進められます。
9話
「仲が悪くなった母子を救う」
話となっています。
このストーリーでは、
母子→サキと絡んでも、ストーリーは進展しません、「サキと母子の接触」→「仲が悪くなった母子を救う」と二段階必要となります。これでは短編としてまとめるのは難しくなります。
この違いによって
8話はじっくりライブシーンをいれて、しっかりまとまった話
9話はまとまりきらず、後ろに無理にライブシーンを入れた話になったと思います。
○死因
8話
リリィの死因は
これを重い話にしないでギャグとして済ませたのはすごいと思いました。
たとえばこれが「仕事をさせすぎて過労死」とかにしてたら話がブレブレになってました。
「リリィを過労死させた父親を救う必要がるのか?」といった疑問が出てきたと思います。
これでは話がブレてしまうのでギャグとして済ませたのだと思いました。
9話
「度胸試しで止まるず死亡」
今思い出しながら書いていてあやふやなのですが、止まらなかった理由ってとくになかったですよね?
「度胸試しで突っ込んで死亡」は一見かっこいいのですが、よく考えると「止まれよ」と思ってしまいます。
これが「命より大切な物のため」とかならかっこいいのですが、理由がないのはどうなんだろう。
これをゾンビになった終盤でもやるのですが、これを特に理由がなかった気がする。
死因を繰り返して乗り越えるのは愛がやっていましたが、それとは話が全く違います。
愛は雷が原因で死にました。
そのせいで全てをかけて上り詰めたステージを完遂できずに死んでしまいます。
そのステージをゾンビならではの方法で乗り越え、最高のライブを成し遂げました。
サキは同じことやって死ななかっただけ、特になにかを乗り越えたなどはなかったと思います。
○土台とストーリー
ゾンビアイドルアニメなのでゾンビアイドルを生かしたストーリーを作る必要があります。
8話は
お父さんはリリィが死んだことが原因でテレビをみなくなります。
みなくなったテレビではゾンビアイドルとなったリリィが活躍しています。
お父さんが会いに行った場所はチェキ回です。アイドルが活躍する場所です。
お父さんを元気付けたのはライブです。
リリィと仲間がたくさんを思いを込めて曲を完成させ、お父さんに聴いてもらい、お父さんは前を向きます。
それによってお父さんはテレビをみるようになり、活躍するリリィの姿をみます。
9話は
こういう回があってもいいのかなとは思いますけど、やはり土台と絡んだ話の方が綺麗になりますよね。
まとめると
○登場人物は適切な人数にする
あとまとめられるとこはまとめる。
9話が散らかってまとまりきってないのは、
母親と仲直りする話なら、敵は母親に絞って、そこにサキが絡むって方がわかりやすかったと思います。
9話はサキが関係ないところに首を突っ込んだように見えました。
例えば、死因の度胸試しが娘を救う為とかなら、ゾンビになってからも首を突っ込んで当たり前になるのかなと思いました。
キャラができてないからストーリーが不自然になったのだと感じました。
たぶんもっと書きたいことがあったのですが、とりあえずここまでにします。